克服ノート
「わかった」ではなく、「再現できる」に変えるノート
克服ノートとは?
克服ノートとは、間違えた問題だけを集めた「専用の間違い直しノート」です。
普通の勉強では、間違えた問題に×をつけて終わりにしがちです。
しかし、それでは、同じ問題をテスト本番でまた間違えてしまいます。
克服ノートは、×をつけた問題を「自分の言葉で再現できる状態」に変えるために作ります。
なぜ克服ノートが必要なのか
勉強で一番時間を無駄にするのは「わかったつもり」です。
解説を聞いてわかった気がする。答えを見て納得する。しかし翌日には解けない。
この「わかった気がする」を潰すのが克服ノートの役割です。
| 【克服ノートがない場合】
・間違えた問題がどこにあるかわからない ・テスト前に「どこを復習すればいいか」が見えない ・同じ問題を何度も間違える 【克服ノートがある場合】 ・間違いが1冊に集約されている ・テスト前に克服ノートだけ見れば復習できる ・「なぜ間違えたか」が記録されているので同じミスが減る |
克服ノートの作り方
記入ルール(3行で完結)
1行目:問題の出典(例:数学ワーク p.23 問3)
2行目:間違えた理由(例:符号を忘れた/意味を勘違いしていた)
3行目以降:正しい解き方を自分の言葉で書く
| ×やってはいけないこと
答えをただ写す(理由が書かれていなければ意味がない) きれいにまとめようとする(時間の無駄) ✓ やるべきこと 「なぜ間違えたか」を必ず書く 口頭で説明できるかを確認してから次へ進む |
克服ノートの使い方(テスト期間編)
第1週(ふるい週間)
全科目の教科書・ワークを一通り解き、「できる問題」と「できない問題」を仕分ける週です。
第2週(潰し週間)
×だった問題を克服ノートに集約する。講師への質問もこのノートをベースに行う。
第3週(仕上げ週間)
克服ノートを伏せて白紙に再現できるか確認する。口頭で説明できるまで繰り返す。
テスト後
克服ノートに載せていたのに間違えた問題は「復元が甘かった」として記録し、次回に活かす。
| 【合格ラインの定義】
✓ 何も見ずに解ける ✓ 口頭で「こう解く」と説明できる ✓ 似た問題が出ても解ける この3つが揃って「克服した」と言える。 |
授業での実際のやり取り
克服ノートを使った授業は、こんなふうに進みます。
| 講師:「この問題、克服ノートに書いてあるね。説明してみて。」
生徒:「符号がマイナスになるから、答えは−6です。」 講師:「なぜマイナスになるの?」 生徒:「…マイナス×マイナスだから…?」 講師:「それ、ノートに書いてある?」 生徒:「書いてないです。」 講師:「じゃあまだ克服してない。理由まで書き直してから、もう一回説明して。」 「答えが合っている」と「克服している」は別物。 口頭で理由まで説明できて、初めて克服したと言える。 |
克服ノートは「答えを写すノート」ではありません。
「なぜ間違えたかを記録し、口頭で再現できる状態を作るノート」です。
この区別がわかった生徒から、定期テストの点数が変わり始めます。
「間違えた問題を克服する。それだけ。」

