こんにちは。塾長です。
今、どの高校も考査期間に入っています。特に高1生の皆さんは、「こんなに教科数が多いのか・・・。」と唖然としている人が多いかと思います。
頑張りましょう(笑)
高校で出される課題については、以下の記事を参照していただければと思います。
さて、本日はこの教科の話をしたいと思います。
学校教育のカリキュラムで学習する内容は、小⇒中⇒高と進むにつれて、「具体的なもの」から「抽象的なもの」になっていきます。
そして、高校卒業後は、また「具体的なもの」に戻るのです。
この点を少し詳しく説明してみます。
例えば実業系(商業・工業・農業)高校に進学した場合、高校卒業後にすぐ就職する人が多いでしょう。その就職先では、具体的な商品やサービスを開発・提供していきます。
高校進学で普通科に進学した人は、大学受験をする場合が多いでしょう。受験を経て進学した大学では、文系理系問わず、具体的な物事の研究や考察を行うのです。
・文系→法学・経済学・商学・国際関係・文学など→ぜんぶ「社会」です。
・理系→医学・薬学・工学・理学など→ぜんぶ「理科」です。
実は、高校までに習う国語・数学・英語は、最終的に理科と社会を研究するための道具なのです。
そうです。
高校以降に使う理科と社会を説明するために、私たちは国語・数学・英語を学習しているのです。
繰り返しますが、国語・数学・英語は「手段」というわけです。
ところが、いつからか数学・英語が中心になってしまい、理科と社会が、疎かにされていると感じています。
理科と社会に関心が無いからこそ、進路選択の際に「何をやっていいか分からない」という状態に陥ってしまうのではないでしょうか?
また、「何のために勉強しているのか?」という疑問も起きやすくなってくるのかなと感じます。
それでは、この理科と社会を具体的に学習するのはいつなのでしょうか?
そうです。小学生時代です。
そうなんです。最終的な目的である「理科・社会」を具体的に習う小学生時代に、きちんと理科・社会と向き合う必要があると思います。
例えば、中学校の地理で「京浜工業地帯」という名称が出てきます。
ここで、「工業」というのがそもそも何を意味するかを具体的に知らないと、意味が分からないものを丸暗記しようとしてしまいます。
これは、勉強嫌いを誘発してしまいますよね。しかし、その具体的な内容は、実は小学校の教科書で習っているわけです。
もちろん、すべての基本となる教科は母国語である国語です。ただ、次に大事なのは理科と社会を通じて、実際に暮らしている現実世界を具体的なものとして感じることなのではないでしょうか?
「具体性」
これを身につけることが何よりも大切な気がしてならないのです。そして、そのためには小学校の理科・社会の価値を見直してみる必要があると感じるのでした。