新中1生の皆さん・保護者の皆様に
中学での勉強についてお伝えいたします。
なぜ中学1年生の勉強が大事なのか
指導した経験から申します。中学1年生の勉強が大切な理由は、
成績上位85%の成績は、実は3年間変わらないからです。
中1で決まった成績が、そのまま中3まで行くことが大半なのです。
つまり、中1で成績の良い子が、そのまま中3でも成績の良い子になってしまうのです。
岩手県の公立高校入試制度の内申点と中1の成績
岩手県の公立高校入試は
中学1年生から内申点が入ります。 公立高校の入試と学年別の割合は 次のようになっています。 中1の内申点は17%。 盛岡一高に行こうとすると、ほぼオール「5」。盛岡三高に行こうとすると、通知表は「4」と「5」、成績表は「5」が多めという感じで埋めておかないといけません。 |
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小学校と中学校との勉強の違い
小学校と中学校で勉強に対しては次のような違いがあります。
授業やテストと大きな違いがありますので、注意が必要です。
1.授業
小学校の授業のスピードは、
「勉強のできないお子さま」に合わせた進度になっていました。 ですが、中学に入ると今度は「平均的なお子さま」のスピードになります。 また、授業がわからないというお子さまのためのフォロー授業は、一切行われません。 だから、取り残されないようにしていく必要があります。 特に最近は不登校の子が多いのですが、 その不登校の原因の1つが、「勉強が面白くない」 とか「学校の勉強についていけない」「授業がわからない」 ということが原因ということもあります。 |
2.テスト
中学では小学校と違った大きなテストがあります。
そのテストは高校入試にも大きく影響します。
①定期テスト(主要5科目:国語、数学、英語、理科、社会
/副教科:保健体育、技術家庭、音楽、美術)
小学校では1単元ごとにテストがありますが、中学生で入ると 1学期に1回、 2学期に2回、 3学期に3回 と期間ごとのテストに変わります。 |
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この年間4回のテストによって高校入試の内申点が決まってきます。
小学校のように1単元のテストではなく、
たくさんの単元の中からテストが出されます。
さらに基礎的な問題ばかりではなく、
基礎的な問題が8割、応用の問題が2割の割合で出題されています。
1学期の期末テストは6月の終わりです。
科目については中間テストでは5科目が行われます。
期末テストは主要5科目+副教科2科目から4科目の
最大9科目が行なわれます。
②その他のテスト
夏休み明けには夏休み明けテストがあります。
ただし、「定期テスト」と比べるとそこまで重要ではありません。
3.岩手県の公立高校入試制度
岩手県の公立高校入試は、右の図のような仕組みになっています。注目していただきたいのは、入試に占める内申点の割合の高さです。実に半分を内申点が占めています。そして、この内申点は中3の1学期までで大半が決まってしまいます。そのため、昔のように「部活を引退してから本気で勉強する」では間に合わないケースが多いのです。そのため、なるべく中1の早い時期からきちんと勉強して、内申点を確保する必要があります。 |
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では、どのように勉強すれば良いのでしょうか?
①予習をする
実は、定期テストの前日にテスト範囲が終わるということが多いです。
そうすると、復習する時間が十分に取れません。
そのため、できるだけ授業より先行して学習していく必要があります。
②全体的に点数を上げるのではなく、まずは得意科目を作る
40点から50点の点数を全体的に60点にあげてしまうと60点がその子にとって満足してしまう基準になってしまいます。
しかし、指導以外の4科目が40点のままでも、1科目が80点になると、その80点が新たな基準になります。
そうすると2科目目、3科目目も80点を作っていくことができるのです。
以上のことに気をつけてみてください!