勉強法

新中学1年生の心構え

新中1生の皆さん・保護者の皆様に
中学での勉強についてお伝えいたします。

なぜ中学1年生の勉強が大事なのか

指導した経験から申します。中学1年生の勉強が大切な理由は、

成績上位85%の成績は、実は3年間変わらないからです。

中1で決まった成績が、そのまま中3まで行くことが大半なのです。

つまり、中1で成績の良い子が、そのまま中3でも成績の良い子になってしまうのです。

岩手県の公立高校入試制度の内申点と中1の成績

岩手県の公立高校入試は

中学1年生から内申点が入ります。

公立高校の入試と学年別の割合は

次のようになっています。

中1の内申点は17%。
中2の内申点は33%。
中3の内申点は50%です。

盛岡一高に行こうとすると、ほぼオール「5」。盛岡三高に行こうとすると、通知表は「4」と「5」、成績表は「5」が多めという感じで埋めておかないといけません。

公立高校入試内申点の割合
学年 内申点の割合
中1 17%
中2 33%
中3 50%
志望校 通知表の成績
盛岡一高 ほぼオール「5」
盛岡三高 「4」「5」。「5」が多め

 

 

 

 

小学校と中学校との勉強の違い

小学校と中学校で勉強に対しては次のような違いがあります。

授業やテストと大きな違いがありますので、注意が必要です。

1.授業

小学校の授業のスピードは、

「勉強のできないお子さま」に合わせた進度になっていました。

ですが、中学に入ると今度は「平均的なお子さま」のスピードになります。

また、授業がわからないというお子さまのためのフォロー授業は、一切行われません。

だから、取り残されないようにしていく必要があります。

特に最近は不登校の子が多いのですが、

その不登校の原因の1つが、「勉強が面白くない」

とか「学校の勉強についていけない」「授業がわからない」

ということが原因ということもあります。

2.テスト

中学では小学校と違った大きなテストがあります。

そのテストは高校入試にも大きく影響します。

①定期テスト(主要5科目:国語、数学、英語、理科、社会

/副教科:保健体育、技術家庭、音楽、美術)

小学校では1単元ごとにテストがありますが、中学生で入ると
1学期に1回、
2学期に2回、
3学期に3回
と期間ごとのテストに変わります。
テスト名 テスト時期 テスト内容
1学期期末テスト 6月の終わり 主要5教科+2~4副教科
2学期中間テスト 9月末、10月初め 主要5教科
2学期期末テスト 11月末 主要5教科+2~4副教科
3学期学年末テスト 2月末 主要5教科+2~4副教科

この年間4回のテストによって高校入試の内申点が決まってきます。

小学校のように1単元のテストではなく、

たくさんの単元の中からテストが出されます。

さらに基礎的な問題ばかりではなく、

基礎的な問題が8割、応用の問題が2割の割合で出題されています。

1学期の期末テストは6月の終わりです。

科目については中間テストでは5科目が行われます。

期末テストは主要5科目+副教科2科目から4科目の

最大9科目が行なわれます。

②その他のテスト

夏休み明けには夏休み明けテストがあります。

ただし、「定期テスト」と比べるとそこまで重要ではありません。

3.岩手県の公立高校入試制度

岩手県の公立高校入試は、右の図のような仕組みになっています。注目していただきたいのは、入試に占める内申点の割合の高さです。実に半分を内申点が占めています。そして、この内申点は中3の1学期までで大半が決まってしまいます。そのため、昔のように「部活を引退してから本気で勉強する」では間に合わないケースが多いのです。そのため、なるべく中1の早い時期からきちんと勉強して、内申点を確保する必要があります。
内申点の計算
学年 主要5教科 副教科4教科 合計
1年生 ×2 ×3 110点
2年生 ×4 ×6 220点
3年生 ×6 ×9 330点
3年間 660点×2/3=440点満点
高校入試の仕組み
入試本番 内申点 面接点 合計
500点 440点 60点 1000点

では、どのように勉強すれば良いのでしょうか?

予習をする

実は、定期テストの前日にテスト範囲が終わるということが多いです。

そうすると、復習する時間が十分に取れません。

そのため、できるだけ授業より先行して学習していく必要があります。

全体的に点数を上げるのではなく、まずは得意科目を作る

40点から50点の点数を全体的に60点にあげてしまうと60点がその子にとって満足してしまう基準になってしまいます。

しかし、指導以外の4科目が40点のままでも、1科目が80点になると、その80点が新たな基準になります。

そうすると2科目目、3科目目も80点を作っていくことができるのです。

以上のことに気をつけてみてください!

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