夏を制する者は、まず「基礎」を制す!
「夏こそ受験の天王山」
「この夏で人生が決まる」
毎年のように聞かされてきた言葉だと思う。
そして、いざ高3の夏。
朝から晩まで学校に行き、課外授業を受ける毎日。
だけど、ちょっと待て。
「課外授業、ちゃんと受けてるのに成績が上がらない」
「毎日疲れるほど勉強してるのに、模試の判定は変わらない」
そんな感覚、ないだろうか?
もしかすると、君は今、「やってるつもり地獄」にハマりかけているのかもしれない。
「演習授業=受験勉強」じゃないぞ
夏の課外授業って、ほとんどが「演習」中心だよね。
共通テストの過去問、大学別の対策問題、実戦的な問題演習。
でも、ここに大きな落とし穴があるんだ。
演習は、「基礎力があること」が前提なんだ。
たとえば、英文法がグラグラなまま英語長文に取り組んでも
英単語が曖昧なまま共通テストの読解に挑んでも
数学の基本公式が頭に入ってないまま難問にぶつかっても、
結局、「分かった気」になるだけで、できるようにはならない。
授業を受けた
解説を聞いた
解説がわかった
→ なんとなくわかった気になって終わり
これが全国の公立高校でこの夏に課外授業を受けている高3生の実態だ。
そう
これ、全然意味ないでしょ?
「課外授業を受ける=勉強してる」じゃない
毎日学校に通って、朝から夕方まで授業を受けてると
「今日も頑張ったな」って思いたくなる。
でも、それは「授業をこなした」だけだ。
学校の授業って、「トレーナー付きのジム」みたいなものだ。
トレーナー(=先生)が目の前でメニューを出してくれる
解き方も教えてくれる
でも、筋肉がつくのは「自分で汗をかいたときだけ」
教わったことを、もう一度自分で解き直して、定着させる。
この時間がなければ、課外授業は「通っただけ」になる。
先に言っておく、「夏から伸びる」は幻想だ
よく言われる。
「うちの学校は高3の夏から一気に伸びるから大丈夫」
「先輩たちも夏に課外を受けて、秋にはE判定から逆転合格した」
それ、「ちゃんとやってた人」の話だから。
本当に伸びた人たちは、
課外をただ受けただけじゃなく、復習してた
わからなかったところを家で解き直してた
苦手を放置せず、基礎を自分で補ってた
つまり、授業の「あと」が勝負なんだよ。
君は、この夏、「何を終わらせるか」を決めているのか?
課外授業を受けて、それで1日が終わってないかい?
そtれでは、勉強しているようで、何も積み上がってない可能性がある。
本当に受験生なら、こう考えるべきだ。
「この夏で、何を終わらせるか?
「どこまで自分の武器にできるか?
「何を毎日やれば、来年の春の自分は笑っているだろうか?」
例えば
「8月末までで、英文法を1冊完璧にする」
「共通テストのリスニング対策を1日1回やる」
「古文単語を1日30語ずつ、8月末で600語完成させる」
「数学の教科書レベルを8月末までに完璧にして、9月から過去問に入る」
目的のない演習は、ただの作業。
目的のある勉強が、君を合格に近づけるんだ。
「わかる」と「できる」は全然違う
課外授業で先生が詳しく解説してくれると
「うわ〜この問題、そうやって解くのか!なるほどな〜」って思う。
でもそれは、「理解した」だけで、「できる」ようにはなってない。
重要なのは、「明日もう一度、自分で解いたときにできるかどうか」だ。
「わかった気になるな」
「必ず、次の日もう一度、自分の手でやり直せ」
これは、受験を突破した先輩たちが口を揃えて言うアドバイスだ。
この夏、君が変われるかは「復習」と「分析」にかかってる
課外授業の演習問題、解いたあとにどうしてる?
解説を聞いて終わり?
間違えた原因、書き出してる?
同じタイプの問題を、自分で探して練習してる?
自分の「弱点リスト」作ってる?
これをやるだけで、「ただの課外授業」が「合格のためのトレーニング」に変わる。
逆に、やらなければ、
「たくさん課外受けたのに、なんで落ちたんだろう?」って未来が待ってる。
来年の春だね。
受験は、「自分と向き合った時間」の量で決まる
正直、課外授業を毎日受けるのはしんどい。
家に帰ってからも勉強なんて、気力がない日もあるだろう。
でも、ここから先は、
「誰かがやってくれる」勉強から
「自分で考えて、自分でやる」勉強への切り替えが必要だ。
自分で自分を動かす力
自分の弱点を見つける目
今日の1日を、自分で設計する意志。
それがある人から、合格していくんだ。
まとめ
課外授業は「受けた」だけじゃ意味がない
基礎力がないまま演習しても効果は薄い
「復習」と「分析」が夏の主役
「何をこの夏で終わらせるか」を明確にしよう
成績は、「わかった気」ではなく「できるようになった量」で決まる
本当に合格したいなら、自分の頭で考えて動け。
「受けた授業の数」より、「自分でやった量」が君を救う。
この夏を、本気で生き抜こう。