学習法・三分設計

勉強法のワナとは?

今は、勉強法なんてググればすぐ出てくる。

「理解と定着は別」という話も、 どこかで聞いたことがあるだろう。

何かの記事で見たことがある、という人も多いはずだ。だから、こういう情報には、ほとんど価値はないだろう。

でも、成績が上がらない子は相変わらずいる。

なぜなのか。

知っていることと、できていることは全然違うということの、本当の基準を実感できていないからだ。

通塾したての生徒に多いパターンがある。

「ちゃんと勉強したのに、テストでできなかった」

話を聞いてみると、 教科書を読んで、問題集を解いた。 やることはやった。

でも点数が取れなかった。

たいていの場合、「理解」で止まっているからだ。

理解するというのは、 説明を聞いてわかった、という状態だ。

でもわかった、と解ける、は全然違う。

「定着」というのは、 いつでも自分で再現できる状態のことだ。

1回できた、じゃない。 いつでもできる、が定着だ。

僕がアンビシャスで大切にしているのも、ここだ。

「身についた」とは「再現できる」ということ。 これを基準にしている。

ここまで聞くと、 「なるほど、分かった」と思う人が多い。

でも、そこに落とし穴がある。

理屈では分かった。 でも実践の仕方を知らない。 あるいは、やっているつもりでズレている。

これが実際に起きていることだ。

「理解と定着を意識して勉強しています」 という子が入塾してくることがある。

話を聞くと、確かに意識はしている。

でも実際の勉強を見てみると、 理解のところで満足して終わっている。

再現できるかどうかを確認していない。 定着の手順がそもそもズレている。

頭で分かることと、体で再現できることは、 全く別の話なんだ。

そしてもう一つ、厄介なことがある。

人は、忘れる。

一度定着したと思っても、 時間が経てばどんどん忘れていく。

だから定期的に思い出す機会が必要だ。

一気に詰め込む勉強は、短期間は効く。 でもすぐ抜けていく。

忘れかけたタイミングでもう一度やる。 これを繰り返すことで、初めて長期的に定着する。

模試や入試の過去問が有効なのも、ここに理由がある。 全範囲を短時間で復習できる、最高の教材だからだ。

ただ、一つ注意してほしいことがある。

定期テストの過去問はやらない方がいい。

これは断言できる。

理由は3つある。

一つ目。 「この問題が出る」という前提で勉強するから、 応用が効かなくなる。 見たことのある問題しか解けない子になっていく。

二つ目。 高校入試は、定期テストの過去問からは出ない。 定期テスト対策に特化した勉強は、 入試で全く通用しない体を作ってしまう。

三つ目。 理解より「この答えを覚える」になってしまう。 それは定着じゃなくて、暗記だ。 暗記は忘れる。理解は残る。

定期テストの点数を上げることと、 本当の学力をつけることは、 全然別の話だということだ。

まとめると、こうなる。

まず理解する。 理解したら、再現できるまで繰り返す。 定期的に模試や入試の過去問で思い出す機会を作る。 定期テストの過去問には頼らない。

シンプルだけど、これをきちんとやっている子は ちゃんと結果が出ている。

「勉強したのにできない」という子の ほとんどは、どこかでこの手順を飛ばしている。

あるいは、手順は知っていても 実践の仕方がズレている。

勉強量の問題じゃない。 勉強の構造と、その実践の問題だ。

 

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