正直に言うと、昔のアンビシャスは、今とだいぶ違っていた。
参考書も揃えていた。自習室もあった。いろんな講座もあった。プログラミングもやった。
「なんでもできます」という雰囲気があった。実際、何でもやっていた。
でも、何か違和感があった。
何かがおかしいと思い始めた
選択肢を増やすほど、生徒が迷うようになった。
「どれをやればいいですか?」という質問が増えた。参考書を持っているのに、何をやればいいかわからない子が出てきた。自習室に来ているのに、手が動いていない。
これは子どものせいじゃない、と気がついた。
渡すものが多すぎた。複雑にしすぎた。それは僕のせいだった。
捨て始めた
自習室をなくした。参考書を絞った。講座を減らした。
そのたびに「大丈夫かな?」と思った。
でも、捨てるたびに生徒の動きがシンプルになっていった。
「今日はここをやる」が明確になると、子どもは動く。
迷わなくなると、手が動く。手が動くと、終わる。
終わると、自信になる。
当たり前のことだけど、余計なものがあると、この当たり前が起きなくなる。
シンプルにすることは、大人の仕事だと思っている
選択肢が多い時代だからこそ、絞ってあげることが大事だと思っている。
参考書も、アプリも、動画も、いくらでもある。
でも、それを全部子どもに渡しても、子どもは動けない。
余計なものを剥ぎ取って、やるべきことを決めて、その仕上げ方を教える。
それが大人の仕事だと、今は思っている。
やり切った経験が、生きていく力になる
「できた」という感覚は、やり切ったときにしか生まれない。
一つのことをやり切った記憶は残る。
次の踏ん張りどころで、必ず出てくる。
勉強だけの話じゃない。これは生きていく力の話だと思っている。
だからアンビシャスは、シンプルであり続けることを選んだ。
色々やって気がついたんだよね。余計なものはいらないってことが。

