「ひとべん」とは
小・中学校の家庭学習として出される
ひとり勉強ノートのことです。
1日2ページくらい出されます。
私は「ひとべん」が嫌いです。
なぜならば、逆に勉強の妨げになっている気がしてならないからです。
ただ、学校の宿題になっているので、やらせないわけにはいきません。
内申点に関わってくるからです。
そこで、気をつけるべき点についてお伝えしたいと思います。
小学生のひとべんを見ていると、
①ぎっしりとページを埋めている(埋めることが目的になってます)。
正直、無駄なことをしていますね・・・。
しかし、一生懸命ページを埋めると学校の先生に褒められるという摩訶不思議な状態。
これは、深刻な問題です。
②同じ漢字を何回も書いて埋めている(頭を使わないただの作業です)。
これも、全くもって無駄な行為です。しかし、これも、なぜか褒められます。
③算数の問題の文章も書いている(とても時間が掛かります。疲れます。)。
きれいなノートができた。ページが簡単に埋まったと喜んでいる姿をよく見かけます
。これも、かなり厳しいです。目的が完全に変わってしまっています。
本当はもっと多くの例があるのですが、総じて、意味のない勉強になっています。
しかも大半の子は、これが、きちんとした勉強だと錯覚してしまっています。
この状態を、中学校に上がったら
①ノートは、広く使う。数学の文章問題1題で1ページでも良いくらい。
②同じ漢字や英単語の練習は3回まで。極力、頭を使わない作業は無くす。
③数学の問題の文章なんか書かなくて良い(もちろん他教科も)。
という形に変えていく必要があります。
①に関して、
私は、中学3年生の受験期にひとべんノートを1日1冊やっていましたが、
数学の文章題で1ページ使っていました。これなら1冊終わりますね。
早くこの様な形にする必要があります。ノートは広く使ってこそ意味があるのです。
②に関して、
何回も書くと意識が無くなって、いつの間にか作業になります。
まったく意味がありません。
それよりは、漢字を使った文章や英単語を使った英文を練習しましょう。
その方が良く覚えることができます。
漢字や単語の使い方を覚えましょう。
③に関して、
問題を書く時間を解くことに使えば、あと5問くらい問題が解けます。
ならば、問題を解く方に時間を使いましょう。
問題を書いてもまったく意味はないです。
ノートを埋めると「勉強した感」が出てくるのですが、問題は中身です。
「勉強した感」は厄介です。
早目に退治しましょう。
もちろん、丁寧にみっちりとノートを埋めているけど、成績の良い子たちもいます。
ただ、その子たちは時間が掛かる分、みんなの何倍も学習時間を確保しています。
ここを勘違いしてはいけません。
意外と盲点なのです。こういう部分が。