お子さんの習い事、今いくつありますか?
週に何日、予定が埋まっていますか?
そしてその時間、お子さんは楽しそうですか?
僕が中学生だったころも、忙しかった。
部活もやった。塾にも行った。勉強もあった。放課後が暇だったわけじゃない。
でも今と決定的に違うことが一つあった。
逃げ場があった。
ケータイがないから、連絡がつかない時間があった。
強制的に何もしない時間があった。
学校帰りに友達と寄り道した。
好きな子とデートもした。
映画も観た。
誰にも管理されない時間が、自然にあった。
今の子どもたちにはそれがない。
スマホで常に何かが入ってくる。
スケジュールは細かく管理される。
SNSで全国の同世代と比較される。
量だけ見れば「昔も今も忙しい子は忙しい」。
でも質が違う。
昔はオンとオフがあった。
今はずっとじわじわ忙しい。
オフがない。
その差が、子どもの余白を奪っていると思っている。
共働きが増えた。どこかに預けた方が安心。その気持ちはよくわかります。
両親ともに仕事をしている。
放課後、子どもを一人で家に置いておくのは心配だ。
塾や習い事に行かせていれば、安全な場所にいられる。
その間に夕食の準備もできる。
その気持ちは、本当によくわかります。
ただ、少しだけ一緒に考えてみてほしいことがあります。
「安全な場所にいる」ことと「豊かな時間を過ごしている」ことは、必ずしも同じではないかもしれません。
習い事で予定を埋めることで安心しているのは、もしかしたら親の方だけということもあるかもしれません。
気づいたときには、子どもが「何もしたくない」と言い出していた。
そんな話を、保護者の方から聞くことがあります。
今の子どもたちの放課後
塾、英会話、プログラミング、スポーツクラブ。
週に何日も習い事が入っていて、ぼーっとする時間がない。
友達と何となく過ごす時間がない。
自分でのんびり考える時間がない。
「将来のために」という気持ちはとても大切だと思います。
ただ、詰め込めば詰め込むほど子どもが豊かになるかというと、必ずしもそうではないと感じることがあります。
やることを絞って、結果を出して、時間を返してあげる
アンビシャスが「教科書と学校ワークだけ」に絞っている理由の一つは、ここにあります。
余計なものをやらせない。
その代わり、やると決めたことはきちんと仕上げる。
仕上がったら、残りの時間は自由です。
アンビシャスでは、タブレットや端末を使いません。
調べ物は紙の辞書で十分だと思っています。
十分というか、むしろ紙の辞書の方が理想的なんです。
少なくとも塾にいる時間だけは、デジタルから離れる。
検索すれば何でもわかる時代だからこそ、自分の頭で考える時間を意図的に作りたいと思っています。
勉強を効率よく終わらせて、好きなことに時間を使う。
その方が、子どもは生き生きすると思っています。
実際に、やることを絞って通塾している生徒ほど、自分で考えて動く場面が増えていきます。
最初は指示待ちだった子が、数ヶ月後には自分でノートを開いて始めている。
そういう変化を、毎年見ています。
余白がある子は、伸びる
くだらない時間、無駄に見える時間、何もしない時間。
そういう時間が、実は子どもをじわじわと育てていきます。
余白があるから、退屈する。
退屈するから、自分で何かを考え始める。
考えるから、工夫する。
工夫するから、失敗する。
失敗するから、また考える。
この繰り返しが、人間としての成長を促すと思っています。
これはスキルを身につけることでは得られない部分です。
英会話が話せても、プログラミングができても、自分で考えて動く力がなければ意味がない。
その力は、余白の中でしか育たない。
余白がない子は、指示がないと動けない子になっていきます。
何をすればいいか自分で考える機会がないまま育つと、
大人になってからも、誰かの指示を待つことが癖になってしまう。
それは、誰も望んでいない未来のはずです。
あえて余白を作ること。
それも立派な教育の選択肢だと、僕は思っています。
最後に
やることを絞って、結果をきちんと出す。
そして残りの時間を、勉強以外のことに使う。
それで十分だと、僕は思っています。
「うちの子、このままで大丈夫かな」と感じたら、その違和感を放置しないでください。
小さな気づきが、大きな分岐点になることがあります。

