高校受験における英語長文の勉強法について、少し話してみます。
岩手県公立高校入試の英語の問題で最も配点が大きいのが長文問題です。
そのため、英語長文問題の学習は必須なのです。どんなに嫌でも、どうしても向き合わないといけないのです。
英語の長文問題を解くためには、様々な力が必要となります。ですので、少しピントがずれてしまうと「頑張っているのに結果が出ない」ということになってしまうのです。こうならないために、どのような力が必要なのか考えてみたいと思います。
それでは、説明を始めていきます。
長文問題で点数を取るために必要な力は、大きく3つに分けられます。
①単語力
②文法力
③読解力
この3つです。
ひとつずつ説明してみますね。
①単語力
単語は必ず覚えなくてはいけません。意味を知らない単語がいくつも出てくる状態では、文章の内容は理解できないからです。
仮に、日本語で単語が分からないという状態は
「私は■をすることが▲だ。しかし、◆をすることは●なのだ。」
こういうイメージです。さすがに、こんなの理解できるわけがないですよね・・・。これで英単語を覚える事の重要性をご理解いただけると思います。英単語を覚えずに英文を読むということは、このような「虫食いのある文章」を読んでいる感覚なのです。
さて、高校受験に必要な英単語は約2,400語と言われています。
そのため、長文読解の学習に取り掛かる前に、可能な限り単語の暗記を進めておきたいのです。普段から英語を勉強している人は教科書ベースで単語を覚えて良いでしょうが、そうじゃない人は、高校受験用の英単語集など使って一気に覚えるべきかなと思います。
②文法力
英文の内容を正しく読み取るためには、文法のルールを知っておく必要があります。単語さえわかれば長文の内容を理解できるかと言うと、そうではありません。内容をきちんと理解するためには、きちんとルール通りに訳せる力を身につけないといけません。例えば、語順(単語の並び順)も文法の一部であって、同じ単語を使っていたとしても、語順で意味がまったく違う場合もあるからです。
③読解力
単語と文法が覚えられたら、長文読解の勉強を行い、読解力をつけていきましょう。読解力とは、大きく分けて「精読力」と「要約力」の2つに分類されます。
精読とは、単語と文法を使って、文章を1文ずつ正確に訳す力のことです。一文ずつを正確に訳せないのに、それらが組み合わさっている長文の意味を読み取ることは不可能です。ですので、一文一文をしっかり訳すことができる精読力をつけましょう。これは、全訳をしていくことを意味しています。
要約とは、文章全体から筆者が伝えたい主張を読み取ることです。英語の長文問題では日本語訳を読んでも問題が正解できないことがあります。それは、全体を通して読むと意味がわからなくなるという状態のことです。そのため、文章の中から内容を大まかに掴んでいく要約力が必要です。論理展開を理解する必要もありますので、ここが国語力と深く関係してくる部分ですね。
では、勉強の具体的なステップを書いてみます。
1.問題を自力で解く
2.丸つけをする
3.全文を訳してみる。
4.全文訳が合っているか確認してみる。
5.もう一度問題を解いてみる。
高校受験生の多くが、長文問題を解いて丸付けをするだけで終わらせてしまいます。
はい。それでは、ほぼ意味がありません(笑)。
きちんと、「なぜこの解答が正答になるのか?」を考えてみる事が学力を大きく向上させることができます。
ちょっとめんどくさいと思いますが、だからこそ大半の人はここまでやらないのです。
こういう部分こそ、差がつくということなので、ぜひともやってみましょう。