勉強法

バランスを崩すことの効用

得意科目と不得意科目の話です。

例えば

国語50数学65英語40理科40社会40

という生徒がいるとします。

こういう場合、国・英・理・社を上げようとするのが一般的です。

もちろん、それを否定はしません。

しかし、他の考え方もあるのです。

それは、数学を90点にすることを優先するということです。

しかし、普通なら

「得意教科をさらにやってどうする?」

と思われるでしょう。

数学は今でも65点ですからね。現時点の得意教科と言えます。

では、ここから数学を90点にすべき理由を、ご説明いたします。

人間は、「現状維持をしたい」という欲求が強いです。

この欲求は、一人ひとり基準が違います。

この基準を「コンフォートゾーン」と言います。

「自分が安心できるゾーン」の事です。

数学を90点に上げる事は、「コンフォートゾーン」の引き上げを意味します。

先ほど例に挙げた生徒が、今の状態のまま国・英・理・社を学習してしまうと

数学の点数くらいで落ち着く可能性が高いです。

国語60数学65英語60理科60社会60のイメージです。

これはこれでありなのですが、60点前後がコンフォートゾーンになってしまいます。

こうなってしまうと、

「80点を取る!」と口では言っても、

「どうせ自分には無理だろうけど」と思ってしまうのです。

60点より下を取るとショックを受けますが、

60点より上も目指さなくなるのです。

一方で数学を90点に上げてみると、

国語50数学90英語40理科40社会40となります。

そうすると不思議な事に、

「もう1教科、勉強してみようかな?」

となってきます。

そして、その基準は数学の90点になるのです。

これは、「数学に対する自信」がそうさせるのです。

数学の90点が自分のコンフォートゾーンになったのです。

もちろん、最初から5教科が揃っている場合は、

この様なことを行う必要がありません。

勉強に悩んでる場合に、オススメしたい方法です。

私は、野球選手では、「走攻守が揃っている」タイプよりも、

「バッティングがすごい」、「守備がすごい」というタイプの選手が好きです。

自分自身が、勉強にしても部活にしても、

バランスが悪いタイプだったからかもしれませんね。

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