己に如(し)かざる者を友とすることなかれ
「自分より劣っている人を友達にするな」
こう聞くと、ちょっと上から目線な感じがして驚くかもしれない。
しかし、孔子が伝えたかったのは
「友達は自分を高めてくれる存在であってほしい」という願いだ。
私たちは、つい「気が合う」「一緒にいて楽な人」とだけつるみたくなる。
でも、そういう関係ばかりでは、
自分が成長するチャンスを逃してしまうことがあるかもしれない。
むしろ、「自分にはない視点を持っている」
「自分より努力している」と感じられる人といると、
自然と「自分ももっと頑張ろう」と思えるものなんだ。
孔子が言う「己に如かざる者」は、単に能力が劣る人という意味ではなく、
「学ぼうとしない人」
「向上心のない人」という意味も含まれている。
つまり、「自分を甘やかすだけの人間関係には注意しよう」と警告しているんだ。
本当に大切なのは、自分を刺激してくれる友。
あなたが誰と一緒に時間を過ごすかで、未来は大きく変わるかもしれない。
「どんな友とつき合うか」は、「どんな自分でいたいか」と同じ問いなのかもしれない。