人知らずして慍(いきどお)らず、亦君子ならずや
「他人に認められなくても、怒らない。それって君子ってやつじゃないか」
高校生の君にも、頑張っているのに評価されない瞬間はないだろうか?
成績が伸びても誰も気づいてくれない。
部活で裏方をやっても注目されない。
そういう時、つい「なんで誰も見てくれないんだ」とモヤモヤしてしまうものだ。
しかし孔子は、「人に知られなくても怒らない。それが本物の人間なんだよ」と語っている。
つまり、大切なのは「誰かに見られるから頑張る」のではなく、「自分の信念で頑張る」ということ。
評価されることがゴールではない。
自分が納得できる努力を重ねることが、本当の強さにつながるということだ。
もちろん、評価されないことはつらいことだ。
でも、自分がやったことの価値は、自分がいちばんよく知っている。
誰に見られていなくても、自分だけは自分を裏切らないでいたいものだ。
君子とは、自分の道を静かに、でも確かに歩いていける人。
深い。