保護者向け

成績は上げたいけれど・・・

その言葉、子どもが行動で言っていませんか

「成績上げたいけど、別に今のままでいい」。

口に出して言う子はほとんどいません。
でも、行動を見ていると、そう思っているのがわかる瞬間があります。

テスト前なのにいつもと同じ量しか勉強しない。
やり方を変えるよう言っても「これでいい」と動かない。
結果が出なくても、次も同じことをする。

これは怠けではありません。
「今のやり方で成績が上がる」と、どこかで信じているからです。
あるいは、変わることへの怖さが、変わることへの動機を上回っているからです。

成績を上げる方法は、2つしかない

シンプルな話をします。

成績を上げる方法は、2つしかありません。

やり方を変えるか、量を増やすか。
だいたい、両方です。

今のやり方で今の成績が出ているのですから、
同じやり方を続ければ同じ成績が出続けます。
これは才能の話でも、頭の良し悪しの話でもありません。
当たり前の話です。

やり方とは何か?
教科書をただ読むだけか、問題を解きながら確認するか。
間違えた問題をそのままにするか、解き直して定着させるか。
ワークを1回やって終わりにするか、3回繰り返すか。
こういう「勉強の中身」のことです。

量とは何か?
1日30分しか机に向かっていない子が、1時間向かうようになる。
テスト1週間前から始めていた子が、3週間前から始める。
こういうことです。

「変わりたくない」は、自然な感情だ

ただ、ここで子どもを責めるつもりはありません。

変わりたくない、という気持ちは自然なものです。
今のやり方に慣れているから、それを変えるのは怖い。
新しいことをやって失敗するくらいなら、今のままでいる方が安全だと感じる。

大人も同じです。長年のやり方を変えるのは、誰でも抵抗がありますよね?

ただ、現実として、成績は変わりません。
「変わりたくない」という気持ちと「成績を上げたい」という気持ちが同居しているとき、どちらかが折れるまで、その子の成績は動きません。

「自分でやる」は、信じすぎない

ここで多くの親御さんが、こうします。

子どもが「自分でやる」と言った。だから任せた。

でも、多くの場合、成績は変わりません。

「自分でやる」は本人の意思表示であって、「やり方が正しい」という保証ではありません。
自分の基準が変わらないまま自分でやっても、同じ結果が出続けるだけです。

本人に悪気はありません。自分なりに頑張っているつもりです。
でも、今のやり方で成績が上がっていかない理由を、本人は自分では気づけないことがほとんどです。

だから、外から指摘する存在が必要です。
「それ、やり方が違う」「その量では足りない」と、具体的に言える人間が側にいるかどうか。
それが、変わる子と変わらない子の分かれ目になります。

これは勉強の体質の問題です

昔の話をします。

皆さんは、友達や恋人の自宅の固定電話番号を覚えていませんでしたか?それも、何件も
今考えると不思議なくらい覚えていた、という方が多いと思います。
あれは特別な記憶力があったからではありません。
普段から覚えることが当たり前だったから、覚えられたのです。
暗記が習慣として体に入っていた。
だから自然にできていた。

今はどうでしょうか?
電話番号はスマートフォンが覚えてくれます。
調べ物はすぐ検索できます。
覚えなくても生活できる環境が、当たり前になりました。

その環境で育った子どもたちは、「覚える」という行為そのものが習慣になっていません。今の小学生は、九九すら曖昧な子が少なくありません。
覚えることを、日常的にやってこなかったからです。

これは子どもの問題ではなく、育ってきた環境の問題です。

ただ、だからこそ難しい。
生まれてから13〜15年でできあがった勉強の体質を、作り変えるのは並大抵のことではできません。
根っこから変えていく作業です。

時間がかかります。すぐには変わりません。
でも、変えられます。
ただし、変えようとしない限り、変わりません。

「成績は上げたい。でも自分は変わりたくない」が通じないのは、そういう意味なのです。

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