保護者向け

負けることを、奪わないでほしい。

スポーツ界で起きている、2つの対照的な動き

2022年、全日本柔道連盟が小学生の全国大会を廃止しました。
理由は「行き過ぎた勝利至上主義」。審判への罵声、子どもへの減量強制、負けた子の胸ぐらをつかむ親。
そういった事例が現場で相次いだためです。

同じ頃、元サッカー日本代表の本田圭佑氏が、小学生向けの4人制サッカー大会「4v4」を創設しました。
「サッカーの世界大会を全ての子どもに」をミッションに掲げ、負けても何度でも挑戦できる仕組みを取り入れた大会です。
特徴的なのは、監督がいないこと。
戦術も選手交代も、子どもたちが自分で決めます。

廃止と創設。
方向は逆ですが、どちらも「大人が先回りしすぎることへの問題意識」から来ている点は共通しています。

「負け」を取り上げると、何が起きるか

全柔連の判断は理解できます。
大人が過熱しすぎて、子どもが傷ついているなら、見直すべきです。

ただ、「負けるから傷つく」のではなく、「負けたときの大人の反応が傷つける」のだと思っています。

負けること自体は、子どもにとって必要な経験です。
悔しくて、情けなくて、どうすればよかったのかを考える。
その一連の経験が、次へのエネルギーになる。
負けを経験したことがない子は、初めて本気でぶつからなくてはならない壁を前にしたとき、立ち向かい方を知らない。

勉強も同じです。
テストで悪い点を取ることは、失敗ではありません。
「自分に何が足りないか」を教えてくれる、最もリアルな情報です。

今、多くの中学生・高校生がテスト期間を迎えています。
思うように点が取れなかったとき、その結果を「自分はダメだ」と受け取るのか、「次に何をすべきかを教えてもらった」と受け取るのか。
その違いが、次のテストを変えます。
悪い点は、終わりではなく、始まりです。

「自分で考える」は、奪われやすい

本田圭佑氏の4v4で監督を置かない理由は明快です。
大人が先に答えを出してしまうと、子どもが考える必要がなくなるからです。

これは勉強にそのまま当てはまります。

わからない問題があった。
すぐ答えを見た。
写した。
終わり。
これは「勉強した」ではなく「時間を使った」だけです。
自分で考える前に答えを与えられ続けた子は、考える体力がつかない。
テストの本番で、初めて「自分で考えなければいけない」場面に立たされます。

答えをすぐに渡すことは、優しさではありません。
考える機会を奪うことです。

アンビシャスが、楽をさせない理由

アンビシャスは、楽な塾ではありません。

宿題を忘れれば指摘します。
中途半端な提出は認めません。
わからない問題をそのままにすることを許しません。

それは厳しくしたいからではなく、「自分で考え、やり切る経験」を積ませたいからです。

三高・四高・北高への合格は、ゴールではありません。
「このレベルをやり切れているか」を測る、一つの現実的な基準です。
その基準に向かって本気でぶつかった経験が、高校に入ってからも、社会に出てからも、その子の背骨になります。

負けることを恐れなくていい。
でも、負けから目を背けてもいけない。
悔しさをエネルギーに変えられる子を、アンビシャスは育てたいと思っています。

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