保護者向け

「寝る間を惜しんで勉強させる」は、逆効果だという話。

「寝る間を惜しんで勉強させる」は、逆効果だという話

定期テストや受験が近づくと、「もっと勉強時間を増やさなければ」と焦る気持ちが出てくるものです。
「寝る間を惜しんで頑張らせたい」と思う保護者の方もいるかもしれません。

でも、睡眠医学や脳科学の知見から言うと、睡眠を削って勉強させることは、学力向上にとって逆効果です。
今日は、その話をします。

睡眠不足が続くと、脳にダメージが蓄積されます

確かに、寝ずに詰め込めば、直後のテストの点数は少し上がるかもしれません。
しかし、脳が発達段階にある子どもにとって、睡眠不足は脳の構造そのものに影響を与えます。脳のネットワークを作る作業は睡眠中に行われるため、睡眠を削ると長期的には学力の低下を招く恐れがあります。

「記憶は寝ている間に整理・定着される」。これが科学の常識です。
塾で学んだ知識が本当に自分のものになるのは、その夜しっかり眠ったあとです。

「朝、なかなか起きられない」のは、怠慢ではありません

思春期の子どもたちは、生物学的な仕組みとして急激に夜型へとシフトします。

中高生が自然に眠くなるのは夜11時頃。そこから必要な睡眠時間をとると、本来の起床時間は朝8時になります。

つまり、多くの学校が採用している8時台の始業は、多くの子どもたちにとって限界を超えた早起きを強いている状態です。この「無理な早起き」による睡眠不足は、学力の低下だけでなく、不安感やメンタル面にも深刻な影響を与えることがわかっています。

お子さんが朝起きられないのは、意志の問題ではなく、体の仕組みの問題です。

そう考えると、夏休みや冬休みなどの長期休みこそ、無理な早起きをさせずに、8時頃の起床で適切な睡眠時間を取らせてあげるのがベストかもしれません。
せっかくの長期休み、体の仕組みに合ったリズムを取り戻す機会にしてあげましょう。

こう考えると、世間一般で言われている「一見良さそうな常識」は常に疑う必要がありますよね。つまり、早寝早起きは、そもそも無理な中高生が多いということです。無理を強いるから、どこかでリズムがおかしくなってしまう。こういうことかな、と思います。

アンビシャスが照明にこだわる理由も、ここにあります

夜遅くまで明るい場所にいると、眠りを促すホルモン「メラトニン」が抑制され、寝つきが悪くなります。蛍光灯の青白い光は、脳に「まだ昼間だ」と錯覚させてしまいます。

アンビシャスでは、1階は暖色系の照明を採用しています。さらに19時半以降は、全員が暖色系の部屋で学習します。これは脳に「夕暮れ」を意識させ、帰宅後にスムーズに眠れるよう配慮しているからです。

授業は21時までです。帰宅後に脳をリラックスさせ、できるだけ理想的な睡眠時間を確保してほしいという考えからです。これでも遅いくらいですから、22時まではやらないです。

長時間勉強させる方が「頑張っている」ように見えるかもしれません

でも、短時間で集中して学び、しっかり眠って記憶を定着させる。これが、本当の意味で学力を伸ばす方法だと思っています。

「まず、しっかり寝かせること」。
これが、お子さんの力を引き出す、最も効率的な方法です。

一つだけ、お願いがあります

自分の部屋にスマホを持ち込ませないでください。そこは、家庭内ルールで守らせましょう。
塾がどれだけ環境を整えても、寝る直前にスマホの光を浴びてしまえば、すべてが台無しになります。

強い意志で、立ちはだかってください。それが、お子さんの未来を守ります。

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