高校入試情報

高校の実力は偏差値では分からない|進学実績の見方を、10年指導した塾長が解説

その高校の実力は、偏差値ではなく「合格実績」に出る

高校選びのとき、多くの保護者がまず見るのは偏差値です。
偏差値60なら上位校、50なら中堅校。
分かりやすい数字なので、つい頼りたくなります。

でも、偏差値だけで高校を選ぶのは危険です。

偏差値は「入口」の数字です。その高校に入る生徒の学力の目安でしかありません。
大事なのは「出口」、つまり3年間通った結果、卒業生がどこに進学しているかです。
入口の偏差値が同じでも、出口の実績がまったく違う高校は珍しくありません。

その高校の今の実力を知りたければ、各高校のホームページにある進路実績を覗いてみてください。
それだけで、偏差値の数字からは見えなかったその高校の姿が見えてきます。

偏差値があてにならない3つの理由

1. 偏差値は「模試によって違う」

同じ高校でも、模試の主催者が違えば偏差値は変わります。
ある模試では偏差値58、別の模試では62。
塾のサイトやポータルサイトに載っている偏差値は、どの模試を基準にしているかバラバラです。その数字同士を並べて比較しても、正確な判断はできません。

2. 偏差値は「過去の入口」の数字

偏差値が示しているのは、過去の受験生の成績分布です。
3年前に入学した生徒の学力を反映しているだけで、今の高校の教育内容や指導力は分かりません。
入口の偏差値が高くても、3年間で生徒が伸びなければ進学実績は出ません。
逆に、入口の偏差値が多少低くても、しっかり伸ばす高校は実績で結果を出しています。

3. 偏差値は「その高校で何ができるか」を教えてくれない

指定校推薦の枠をどの大学からいくつ持っているか。
国公立大学への現役合格率はどのくらいか。
浪人込みの数字なのか、現役だけの数字なのか。
こうした情報は偏差値には含まれていません。
でも、これこそが高校選びで一番大事な情報です。

進学実績の見方:ここだけは確認してほしい

各高校のホームページには、毎年の進路実績が掲載されています。見るべきポイントは4つです。

1. 国公立大学の合格者数と、その内訳

合格者数の合計だけでなく、どの大学に何人受かっているかを見てください。
「国公立100名合格」と書いてあっても、内訳を見ると特定の大学に集中していたり、推薦入試の合格者が大半だったりすることがあります。
お子さんが目指す大学への合格者が実際に出ているかどうかが重要です。

2. 現役合格率か、浪人込みか

進学実績の数字が「現役のみ」なのか「浪人を含む」のかで、意味がまったく変わります。浪人込みの数字が大きくても、現役合格率が低ければ、高校3年間の指導だけでは届いていないということです。ここは注意して見てください。

3. 私立高校は「指定校推薦」の情報が載っていることが多い

私立高校のホームページには、どの大学から指定校推薦の枠を持っているかが掲載されていることが多いです。
これは非常に重要な情報です。
一般入試で手が届かない大学でも、指定校推薦なら合格できる可能性がある。
ただし、指定校推薦を勝ち取るには、高校3年間の評定(成績)が必要です。
この話は後で詳しく書きます。

4. 数年分の推移を見る

1年分だけだと、その年のたまたま優秀な学年の結果かもしれません。
3年分、できれば5年分の実績を並べてみてください。
安定して結果を出している高校なのか、年によって波があるのかが分かります。

高校に入ってからの成績が、大学進学を決める

ここからは、高校受験が終わった後の話です。
でも、高校を選ぶ今の段階で知っておいてほしいことがあります。

高校の評定(成績)は、1年生の1学期から3年生まで、すべて同じ配分で計算されます。
中学校の内申のように「3年生の配点が3倍」という傾斜はありません。

つまり、高校1年生の最初の定期テストから、大学入試に直結する評定が始まっているということです。

「高校に受かったから、少し休もう」「1年生のうちはまだ大丈夫」。
この考え方が一番危ない。
特に指定校推薦を狙う場合、高1の成績が低ければ、高2・高3でどれだけ頑張っても評定平均を取り戻すのは大変です。
全期間が同じ重みで計算されるからです。

高校入学後も勉強の手を緩めないこと。
これは、どの高校に進んでも変わらない原則です。

盛岡の高校の進学実績を、実際に見てみてください

盛岡の主要な高校について、私が実際のデータをもとに分析した記事があります。
偏差値の数字だけでは分からない、各高校の「出口」の実態を書いています。

お子さんの志望校の記事を読んで、ホームページの進路実績と合わせて確認してみてください。

盛岡三高の進学実績
盛岡四高の進学実績
盛岡北高の進学実績
盛岡一高の大学合格実績・進学実績

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偏差値は入口。出口を見て選ぶ

高校の実力は、偏差値ではなく合格実績に出ます。
各高校のホームページを開いて、進路実績を自分の目で確認してください。
数字を見れば、その高校が3年間で生徒をどこまで伸ばしているかが分かります。

そして、高校に入った後も手を緩めないこと。
高校の評定は1年生から全期間同じ配分で計算されます。大学受験は高校入学の日から始まっています。

高校選びも、入学後の勉強も、近道はありません。
地味に見える積み重ねが、3年後の結果を決めます。
アンビシャスの考え方

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