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思考力を問うテストだけど、必要なのは「暗記」ということ

学校の定期テストが終わった直後、
「問題数が多すぎて、全然時間が足りなかった」
ということはありませんか?

昨今は、「思考力」という言葉が飛び交っています。

しかし、その思考力を問うと言われている割には、
定期テストの問題数は非常に多く、
「おいおい、これ本当に制限時間内に終わるのかよ」
と圧倒されてしまうことがあるでしょう。

ここにテストの構造と、出題者側の明確な意図が隠されています。

制限時間に対して問題数が多いということは、
裏を返せば、
「考えなくても、丸暗記でパッと反射的に答えられる問題が大量に混じっている」
ということです。

テスト中に「暗記問題」を考えてはいけません。

学校の先生は、
「基本事項はすでに完璧に暗記しており、反射的に答えられる状態に仕上がっている」
という前提で問題のボリュームを設定しています。

それなのに、単に暗記していれば1秒で手が動くはずの基本問題で、
「えーと、なんだっけ……」と立ち止まって考えてしまう。

時間が足りなくなる原因の一つはここにあります。

本来「作業」として一瞬で終わらせるべきところに、
無駄な思考時間を使って自滅しているのです。

いつも高得点を取って、時間内に余裕でテストを終える子たちがいます。
彼らは決して、すべての問題を猛スピードで「思考」しているわけではありません。

暗記事項を完全にインプットし、脊髄反射のように一瞬で処理しているだけです。

基本問題にかける時間を極限まで「引き算」できているからこそ、
本当に考えなければならない記述問題や、
少しひねられた応用問題に対して、
たっぷりと時間(思考の余白)を使うことができるのです。

「テストの感覚」は直接教わらないと気づけないことが多いです。

「ここは反射で解く」「ここはじっくり考える」というテスト中のペース配分や感覚。
実はこれ、元々点数が取れる子は無意識にやっていることですが、
そうでない子は誰かに直接教えてもらわないと、
なかなか気づけない部分でもあります。

「時間が足りない」と悩んでいる子に必要なのは、思考力を鍛えることではありません。 「まずは基本を『反射レベル』まで暗記すること。

テスト本番中に、基本問題で考えている暇はない」という、
極めてシンプルな事実を受け入れることです。

世間では「暗記偏重の教育は良くない、これからは思考力だ」
というノイズが溢れています。

しかし、盤石な暗記(インプット)がなければ、テストという制限時間のある場において、思考力を発揮するための時間すら確保できません。

テストが終わった直後の今。
単なる点数の良し悪しや「時間が足りなかった」という理由づけで終わらせるのではなく、「自分は暗記で済むはずの問題で、無駄に考えていなかったか?」と振り返ってみる。

この「テストへの向き合い方の感覚」を少しずつ矯正していくのが大事なんです。

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