昨日、今年の春に県外の国立大学(理系)へ進学した卒塾生が、ひょっこり挨拶に来てくれました。
サークル活動の話や、理系ならではの大学の勉強の難しさなどを聞かせてくれましたが、大変な中にも充実感が溢れていて、とても良い顔をしていました。
僕からは、大学時代にいろんな人に関わることや、映画をたくさん観たりすることが、資格を取ったりすることよりも大切だと伝えました。
実はこの子、当塾に入った小学生の頃は「算数が大の苦手」でした。
そこから当塾が基準としている高校(三高・四高・北高)へ進学し、ストレートで国立大学の理系に合格したわけです。
当時の算数に苦戦していた姿を知る人からすれば、「まさかあの子が国立理系に?」と驚くかもしれません。
では、一体どうやってそのステップを駆け上がったのか?
どこで「自ら道を切り拓く力」が作られたのか?
振り返ってみると、間違いなくターニングポイントは「中学校時代」にありました。
当時、この子は自分の間違いと向き合い、時には悔しくてボロボロと泣きながら、それでも絶対に逃げずに問題に取り組んでいました。
わからないこと、できないことの壁にぶつかり、泥臭くもがいた経験。
その「泣きながらでもやり抜いたプロセス」こそが、圧倒的な学習量が求められる大学受験を乗り切るための最大の武器になったのです。
きれいな言葉や、効率重視の学習ノウハウが子どもを劇的に変えるわけではありません。
「できない自分」に直面し、感情を揺さぶられながらも、目の前の課題(教科書とワーク)を自力で乗り越える。その泥臭い経験の蓄積だけが、人間を本質的に強くします。
そして今回、僕が何よりも嬉しかったこと。
それは、僕の大好物である、あるお店の「どら焼き」を、
わざわざお土産に買ってきてくれたことです笑
算数が苦手で泣きながら勉強していた子が、厳しい国立理系の道へ進み、僕の好物を覚えていて手渡してくれる。
学力が上がり、立派な大学に入ったことももちろん誇らしいですが、
そんな優しい気遣いができる温かい人間に成長してくれたこと。
手取り足取り教え込むのではなく、少し離れたところから伴走し続ける「ペースメーカー」として、これ以上の喜びはありません。
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