今日、入塾したばかりの中2生に「一次関数」の指導を行いました。
そこで僕が一番時間を割き、徹底的にやらせたのは、
難しい応用問題を解かせたり、
図やグラフを綺麗に書かせたりすることではありません。
「変化の割合は、xの増加量分のyの増加量」
「一次関数の一般式は、y = ax + b」
この2つの基本中の基本を、
何も見ずに口でポンポンと言えるようになるまで、何度も何度も繰り返し確認すること
です。
今日の授業のハイライトは、完全にこの「口に出す」という泥臭い反復でした。
「数学なんだから、言葉の暗記じゃなくて『意味を理解すること』が大事なのでは?」と、言う人は多いかもしれません。
しかし、現場で生徒たちと向き合っているリアルな感覚から言わせてもらうと、その順番は完全に逆なんです。
基本の公式や定義が、反射的にポンポンと口から出てこない状態の生徒は、
そもそも問題文を読んでも「何を聞かれているのか」が全く頭に入ってきません。
いくら図解を使って丁寧に意味を教えようとしても、頭の中に引っ掛けるための「核となる言葉」が定着していなければ、すべてが右から左へと流れていってしまうのです。
だからこそ、理屈をこねる前に、まずは呪文のように口に出して徹底的に言わせる。
何度も口に出して「言える」状態を作ってから問題を解かせることで、
後から初めて「ああ、言葉で言っていたのはこういう意味だったのか!」
と本当の理解が追いついてきます。
最新のわかりやすい解説動画を見せるわけでも、
魔法のような解き方を教えるわけでもありません。
ただシンプルに「口に出して反復する」。
一見するとアナログで堅苦しく見えるかもしれませんが、
この泥臭い過程をすっ飛ばさないことこそが、数学の壁を越える最も確実なルートです。
「わかる」の前に、まずは「言える」こと。
「うちの子、志望校に届くんだろうか?」
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