子育てや教育のテーマとして、「子どもへの正しい声かけ」や「言葉の選び方」がよく取り上げられます。
しかし本音を言えば、親御さんが家庭内で「どう声をかけるべきか」と気を使い、言葉を工夫しすぎる必要など全くないと思っています。
計算された「声かけ」で子どもをコントロールしたり導いたりするのは、我々のような外部の存在が仕事として心がけるべき領域です。
せっかくの肉親が、家の中でまで教育者のような仮面を被って気を使っていたら、息が詰まってしまいますし、何より非常に面倒くさいはずです。
むしろ、肉親だからこそ「何も飾らない本音の言葉」をそのままぶつけることに、絶対的な価値があります。
親自身の人生経験から滲み出る「それは違う」「直さなければならない」という生々しい言葉は、理想論で飾られた教育的指導よりも、はるかに子どもの根幹に響くものです。
昨今の教育論を学びすぎると、
「常にポジティブな言葉をかけなければ」
「とにかく褒めて育てなければ」
という理想論の呪縛に陥りがちです。
しかし、現実の社会を生きていく上で、ポジティブではない厳しい言葉をかけられる経験も絶対に必要です。
そうした摩擦を経験していなければ、他人の痛みがわからなくなったり、現実の厳しさに直面した時に折れてしまったりするからです。
また、たいして努力もしていないのに「とりあえず褒めておこう」と無理やりポジティブな言葉をかけ続けると、子どもは「大したことをしなくても認められる」という勘違いを起こしてしまうかもしれません。
結論として、
世間に溢れる「教育の理想論」など、親御さんは全く気にしなくていい
というのが僕の意見です。
正解の言葉を探して気を使う役割は、私たちのような存在に任せておけばいいのです。
ご家庭では、小綺麗な理想論を捨てて、飾らない本音で子どもと向き合う。
それこそが、親にしかできない最も本質的で愛情深い教育なのだと思います。
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