今、アンビシャスは、さまざまなテストが返却される時期を迎えています。
中1・中2生は中間テスト、高校生は定期考査。
そして受験を控えた中3生は実力テストや白ゆりテスト、
高3生は全国模試と、
それぞれの学年が目の前の結果と向き合うタイミングです。
点数や判定が出た後、アンビシャスでは塾生と「一緒にテストの振り返りをすること」を非常に大切にしています。
単に間違えた問題を直すだけではなく、自分自身の取り組みを言葉にして見つめ直す作業です。
この「振り返り」を定期的に重ねていくと、とても面白い変化が起きます。
普段はあまり感情を表に出さず、テストの点数にも無頓着に見えるような淡々とした生徒がいます。
しかし、振り返りの対話を何度も繰り返していくうちに、
「本当はもっと点数を取りたい」
「次はこういう状態でありたい」
という塾生自身の「本音」が、ポロリとこぼれ出るようになります。
僕たちが「もっと目標を持ちなさい」と無理やり誘導したわけではありません。
自分自身の事実と向き合う時間を定点観測のように設けることで、
塾生たちの中から自然と「こうありたい」という主張が芽生えてくるんです。
振り返りという経験を積み重ねる最大のメリットは、「考えること」がどんどん深くなっていく点にあります。
入塾したばかりの頃は、テストの振り返りを書いてもらうと
「次は英語を頑張ります」
「もっと勉強時間を増やします」といった、非常にふんわりとした抽象的な反省しか出てきません。
しかし、回数を重ねるごとに解像度が上がり、例えば中学1年生の段階でも、こんな風に書けるようになってきます。
「今回の英語は、文法の問題はだいぶ解けていた。でも、英単語のスペルミスでかなり点数を落としてしまった。だから今度のテストでは、本番前にスペルミスをなくし、正確に単語を書ける状態に仕上げてから臨もうと思う」
自分の現在地(できていること・できていないこと)を冷静に分析し、次にとるべき具体的な行動まで、自らの言葉で落とし込めるようになっているのです。
この振り返りを行う際、僕が気をつけているのは「大人の用意したガチガチの型(結論)にはめ込まないこと」です。
ある程度自由度のあるフォーマットで彼ら自身の言葉を書き出してもらい、
その情報をお互いに共有しながら、
「これを見て、自分ではどう思う?」とフラットに対話をする。
ただそれだけです。
劇的にある日突然、思考力が爆発するわけではありません。
しかし、この日々のささやかな振り返りを繰り返していくことで、
塾生たちの思考や自己理解は、まるで学力が伸びていくのと同じように、
グラデーションのように少しずつ、確かな「層」となって重なっていきます。
点数という目に見える結果の裏側で、生徒たちの見えない思考の層がじんわりと厚くなっていく。これが、現場のリアルです。
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