今日、中学生に数学(方程式)を指導していた時のこと。
生徒が解き終わったノートを見ると、最終的な答えは見事に「正解」になっていました。
しかし、僕はそのノートを一目見て、すぐにある違和感を覚えました。
途中式に「不自然な飛ばし方」があったからです。
「こことここの間、どうやって計算したの?」
そう突っ込んで聞いてみると、案の定、生徒はピタッと答えに詰まりました。
やはり、本当の意味では理解していなかったのです。
現場で長く生徒たちの解答プロセスを見ていると、
「今のこの子の学力レベルで、この1行から次の1行へ頭の中だけで処理できるはずがない」「ここでこの式をすっ飛ばして正解にたどり着くのは絶対におかしい」
ということが、一瞬ではっきりとわかります。
最終的な答えが合っていたとしても、途中式のちょっとした不自然さから「わかったフリ」や「偶然の正解」が透けて見えるのです。
ここで「答えが合っているから」と丸をつけて素通りしてしまうと、どうなるでしょうか?その「ごまかし」を放置したまま先に進むことになるため、必ずどこかで限界が来ます。
基礎の土台に穴が空いている状態なので、テスト本番の初見問題や応用問題になった途端、手も足も出なくなってしまうのです。
わかっていないことが明確になったら、そこで理屈をごちゃごちゃと説明しても意味がありません。
「じゃあ、この途中式の書き方をそのまま真似して書いてごらん」と、こちらから正しい途中式の型を提案し、それをそのままトレース(反復)させます。
そうやって、飛ばしてはいけない思考のプロセスを一つひとつ手作業で身体に染み込ませていくことでしか、本当の理解は定着しないからです。
指導とは、最終的な結果に丸かバツかをつけることではありません。
生徒の思考の痕跡である「途中式」を観察し、そこに潜むごまかしや摩擦を絶対に見逃さないこと。
これが、何よりも大事です。
「うちの子、志望校に届くんだろうか?」
気になったら、まずは無料の個別相談で話を聞かせてください。
約45分・完全個別。いきなり入塾を勧めることはありません。
「まずは気軽に質問したい」という方は、LINEでもどうぞ。

