高校生と話をすると「モチベが〜」という話になることが多い。
まあ、「モチベがない」、「モチベが上がらない」とかそんな感じね。
「何かのおまじないかな?」と思うくらい頻繁に聞く言葉だ。
今、これを読んでいる君も、読みながら「うんうん」とうなづいているかもしれない。
「モチベがなー」とか言いながら。
しかし、よく考えて欲しいんだ。
勉強には本当にモチベが必要なのか?
ということを。
もちろん、モチベーションが完全にゼロの状態で勉強を続けるのは本当に難しいだろう。
それでも、少しでも勉強を進める方法はある。
そのためには、モチベーションがなくても勉強を続けるための
「仕組み」を作ることが大切なんだ。
以下では、モチベーションがゼロでも勉強できる具体的な方法をいくつか紹介してみよう。
1. 勉強を「習慣化」する
モチベーションがない時ほど、「勉強すること自体を習慣にする」ことが非常に効果的だ。習慣化してしまえば、気持ちの波に左右されずに、勉強を「やらなければならないこと」として続けられるからだ。
- 時間を決めて勉強:毎日決まった時間(例えば、夕方の4時〜4時半)に、何も考えずに「勉強を始める時間」と決めておく。この時間になると、自然に勉強を始める流れを作るんだ。
- 短時間の勉強: 長時間やる必要はない。最初は「15分だけ勉強する」と決めて、できたらもう少し続ける、という方法で取り組んでみるんだ。短時間であれば、やる気がなくても始めやすいからね。
2. 勉強環境を整える
モチベーションがないとき、勉強を始める環境を整えるだけで、意外とスムーズに始められることがある。環境を整えることで、無意識のうちに勉強モードに切り替えることができるんだよね。
- 勉強場所を決める: 「ここに座ったら勉強が始まる」といった場所を決めておく。特に静かな場所や集中できる場所を確保すると、気がついたら勉強を始めていることがあるかもしれない。
- デバイスを制限する: スマホやゲーム、SNSに触れたくなる気持ちを防ぐために、勉強する時はそれらを別の部屋に置いておく、またはアプリを一時的に制限するのも効果的だ。まあ、近くに置かないのがベストだと思う。
3. 小さな目標設定と達成感を味わう
モチベーションがゼロでも、目標を小さく設定して、少しでも達成感を感じられるようにすると、やる気が出ることがある。
- 1つの問題だけ解く: 「今日中にこれを終わらせよう」と思うと重圧を感じてしまうが、「今から1つだけ問題を解こう」「ワークを1ページだけ進めよう」と設定すると、プレッシャーが少なくなる。
- 進捗を記録する: 小さな達成を視覚的に確認できるように、学習進捗を記録しておくことが有効なんだ。例えば、「今日は英単語を5個覚えた」と記録しておくことで、少しずつ積み重ねた成果が見えるようになり、自分を励ますことができるようになる。可視化だね。
4. 時間を区切る
勉強を始める時、モチベーションがないと長時間続けることを考えるだけで気が重くなるだろう。そういう時は、「短い時間で集中してやる」という方法が有効となる。
- ポモドーロ・テクニック: 25分間集中して勉強し、5分間休憩を取るというサイクルを繰り返す。この方法だと、短時間で集中し、休憩を挟むことで負担を感じにくく、モチベーションがなくても続けやすい。ちなみに、僕は学生時代、こんな感じでやっていた。こんなテクニック知らなかったけどね。
- 5分だけやってみる: モチベーションが完全にゼロでも、「5分だけやってみる」と決めてスタートする。実際に始めてみると、気づかないうちに勉強が続いていることがよくある。これは、本当の本当によくある。
5. 自分を強制する「リスト化」
やる気が出ない時、頭の中で「勉強しなきゃ」と考えているだけでは進まないことが多い。そこで、勉強内容をリスト化して、それをひたすらこなす方法が効果的になるんだ。
- やることリストを作る: 今日やるべき勉強を簡単にリスト化し、「これを終わらせたら次」と順番にこなしていく。リストを消すこと自体が達成感に繋がり、次のステップに進みやすくなる。
- タイマーで制限時間を設ける: 例えば、「10分間だけこれに集中する」とタイマーをセットして、その時間内にできるだけ集中して勉強する。短時間の集中はモチベーションが低くても続けやすいんだ。
6. 他人との約束を作る
モチベーションがゼロの状態でも、他人との約束を作ると、やらざるを得ない状況が作れる。これにより、自分一人では無理でも、他人の期待に応えるために動けることがある。うちの指導法は、これを意識したものだね。
- 勉強仲間を作る: 友達やクラスメートと一緒に勉強する約束をすることで、無理にでも勉強を始めやすくなる。ただ、対面でやる時は私語ばかりしないように、互いの距離感が大事になってくるけどね。
- オンラインで進捗を報告する: 塾の講師や友達に、「今日はこれをやる」と宣言し、その後進捗を報告することで、やる気が出てくることがある。進捗を見せることがプレッシャーになり、モチベーションを引き出すことができる。
7. 勉強の「目的」を再確認する
モチベーションがゼロの時は、自分がなぜ勉強しているのか、その「目的」を忘れてしまいがちだ。これも、本当によくあるね。自分の進学先や目標を思い出すことで、前向きに勉強を再開できることがあるんだ。
- 目標を視覚化する: 自分が目指す学校や職業、夢をビジュアルとして目に見える場所に貼っておくと、それを見るたびに「今勉強しないと目標に近づけない」という意識が高まる。
まとめ
モチベーションがゼロでも勉強を続けるためには、「モチベーションを上げること」を目指すのではなく、モチベーションがゼロでも勉強を続けるための「仕組み」を作ることが重要なんだ。小さな目標を設定したり、勉強時間を短く区切ったり、周囲に助けてもらったりと、少しでも勉強を始める工夫をすると、モチベーションがなくても学習を進めることができる。だから、「モチベがない」「モチベが上がらない」は勉強しない理由には全くならないんだよね。
だから、もうこんな「おまじない」は、しなくていいよ。
このおまじない、その場しのぎには最高かもしれないけど、
数年後に最大級の後悔を自分にプレゼントしてくれるからさ。