理想論は、僕も最初はそれが正しいと思っていた。
「子どもの主体性を大切に」 「褒めて伸ばす」 「やる気を引き出す」 「個性を尊重する」
塾を始めた頃、これを信じていた。 本を読んで、なるほどと思っていた。
でも10年やってみて、気づいた。
これ、嘘が混ざっている。
嘘というか、 「うまくいった場合の話」だけで作られている。
褒めて伸びた子の話は広まる。
褒めても全然変わらなかった子の話は広まらない。
主体的に動き出した子の話は本になる。
待ち続けて受験が終わった子の話は本にならない。
現場はそうじゃない。
褒めても伸びない子がいる。
待っても動かない子がいる。
個性を尊重していたら基礎が身につかなかった子がいる。
それが現実だ。
ただ、だからといって 「何でもあり」では困る。
基準は必要だ。
僕がアンビシャスを三高・四高・北高合格専門にしたのも、 そこに理由がある。
目標を絞ることで、必要な学力の基準が明確になる。
何を身につければいいかが、はっきりする。
そして僕が大切にしているのは、 「身についた」とは「再現できる」ということだ。
1回できた、じゃない。
いつでもできる、が「身についた」だ。
理想論は基準を曖昧にする。
「その子なりの成長」という言葉で、 何ができて何ができないかをぼかしてしまう。
僕はそれが好きじゃない。
目の前の子どもを見る。 基準を明確にする。 再現できるまでやる。
それがアンビシャスのやり方だ。

