高校1年生の秋から冬にかけて、いよいよ「文系・理系」の選択が始まってきます。
毎年この時期の高1生たちを見ていると、
「自分は将来こういう研究がしたいから理系に行く!」
というような、積極的な理由で文理を選ぶケースはそれほど多くありません。
「国語が苦手だから、消去法で理系」
「今のところ、数学や理科の方が点数がいいから理系」
「数学が苦手だから文系」
「なんとなく周りの頭のいい子たちが理系を選ぶから」
こんな風に、どこかフワッとした、受け身の理由で決めてしまう高1生が非常に多いのが現実です。
もし今、文系か理系かで「迷っている」のだとしたら、
僕から一つだけはっきりと伝えたいことがあります。
悪いことは言いません。
迷っているくらいなら、文系に進んでください。
「でも、今は文系科目より数学や理科の方が点数が取れているし……」
そう反論したくなる高1生もいるでしょう。
しかし、高1の今の段階で理数系の点数が良いことは、
理系に進むための根拠には全くと言っていいほどなりません。
なぜなら、高校1年生で習う数学(数Ⅰ・A)や理科(基礎科目)と、
これから理系に進んで待ち受けている本格的な理系科目とでは、
全く別の次元の乗り物になるからです。
「迷っているなら文系」と強く勧める最大の理由は、
理系に進んだ場合の「理科2科目」と「数学Ⅲ」の負担が、
思っている以上に、桁違いに重たいからです。
理系の道は、ただ「理数系の授業が増える」という生易しいものではありません。
とてつもない質と量の問題演習を、毎日、毎週、息をするようにこなし続けなければ、
あっという間に授業についていけなくなります。
「どうしてもあの大学でこの勉強がしたい」
「将来絶対にエンジニアになる」
という強烈な目的と覚悟がある生徒は、その重たい荷物(理系科目)を背負ってでも、歯を食いしばって前に進むことができます。
しかし、
「なんとなく点数が良かったから」
「みんなが行くから」
というフワッとした理由でその重たい荷物を背負ってしまった生徒は、
ほぼ確実に詰みます。
高3になる頃には理数系の勉強に完全に押し潰され、
「理系の授業が重すぎて、他の勉強に手が回らない」
という状態になってしまうのです。
文理選択で「迷っている」ということは、
今の時点で「理系に進んでまでどうしてもやりたいこと」が自分の中に無い、
という何よりの証拠です。
それならば、無理をして想像を絶する重たい荷物を背負い込む必要はないでしょう。
見栄や「なんとなく」の理由を引き算して、文系に進む。
そこには、はっきり言って何のデメリットもありません。
むしろ、重たい理系科目に押し潰されるリスクを回避し、
自分が戦うべき科目を絞り込んで、
目の前の勉強にシンプルに向き合うことができるようになります。
「理系の方がかっこいい」
「理系の方が凄そう」
といった周囲の空気や、根拠のない今の点数に流されてはいけません。
理系の過酷さを乗り越える「覚悟」がないのなら、潔く文系を選ぶ。
それは決して逃げや妥協ではなく、
自分の現在地を冷静に見極め、
無駄な重荷を引き算して身軽に戦うための、
賢明で現実的な決断なんです。
「うちの子、志望校に届くんだろうか?」
気になったら、まずは無料の個別相談で話を聞かせてください。
約45分・完全個別。いきなり入塾を勧めることはありません。
「まずは気軽に質問したい」という方は、LINEでもどうぞ。

