凡事徹底。12月、受験生が基礎を徹底すべき理由。
12月に入り一気に冷え込むようになった。今日の朝は、一面が銀世界だ。
いよいよ本格的な追い込みの時期を迎えたと言えるだろう。
模試の結果や過去問演習を通じて、志望校に対する明確なイメージを持つ一方、
次第に「本当に合格できるのだろうか」と不安に感じることも増えてくるのも,
この時期からだ。
だからこそ僕は、「凡事徹底」という言葉を君に贈りたい。
「凡事徹底」とは、「どんな小さなことでも徹底的にやり抜く」という意味を持っている。
受験勉強では、難しい問題を解くことだけが大切なのではない。
基礎的な部分、つまり土台をしっかりと築くことこそが、最終的に大きな成果を生むんだ。
基礎を徹底する意味
基礎を徹底するというのは、単に「分からない問題をそのまま放置するのではなく、解けるようになるまで何度も繰り返す」こと。
例えば、数学であれば「計算ミスをなくす」「公式を正確に覚える」
といった基本的なことを反復練習することが、
最終的に難しい問題を解く力に繋がる。
よく「基礎を固める」と聞くだろう。
その基礎とはどのレベルを指すのだろうか?
中学校の数学や英語、理科の基礎的な内容はもちろん、
実はそれ以上に「当たり前のことを当たり前にできるようにする」
というのが最も大切だと思う。
受験生が最初に躓くのは、結局こうした基本的な部分だからだ。
例えば、英語の文法で「現在完了形」を使いこなせない、
数学で「因数分解」がうまくできないといったところが、
つまづきやすいポイントだ。
12月に基礎を徹底する意義
受験本番までの残りの時間をどう使うかが、合否に大きく影響することは言うまでも無いだろう。
この時期に大切なのは、「過去問を解く」「応用問題を解く」といった作業に頼りすぎることなく、
「基本に立ち返る」ことだ。
模試で点数が伸び悩んでいる場合、それは「基礎が不十分な証拠」とも言えるからね。
英単語の覚え方一つ取っても、「覚えたつもり」でいることが多い。
覚えたつもりでも「実際にテストで出題されたときに、すぐに答えられるか?」が問題だ。
この時期に英単語帳をもう一度見直し、確実に覚えているかどうかを確認することが、
「基礎の徹底」に繋がる。
また、数学や理科の計算問題でも、基礎的な計算ミスが出ることはよくある。
これは「計算を早くやろう」と焦ったり、「すでに解けると思って」と油断したりすることが原因となっていることが多い。
こうしたミスを減らすためには、日々の勉強でじっくりと計算問題を解き、
ミスを避ける習慣をつけることが必要なんだ。
時間がない中で応用問題に手をつける前に、まずは基本的な問題を何度も繰り返して解き、
ミスをしない力を身につけることが、最終的に大きな差を生むことになる。
「凡事徹底」の成功事例
例えば、英語の文法が苦手だったある生徒は、毎日5分、
「現在完了形」「仮定法」など、基礎的な文法問題を解き続けた。
最初は解けなかった文法問題も、最終的には完璧に覚え、応用問題にも対応できるようになった。
数学が苦手だったある生徒は、応用問題を解く時間を減らし、基礎的な計算問題に時間を割いた。
初めは計算ミスが多かったが、繰り返すことでそのミスを減らし、
受験本番では全問解き切ることができた。
今、基礎を徹底することで合格を掴む
12月というこの時期に、受験生が最も意識すべきことは「基礎の徹底」だ。
いくら難しい問題を解こうとしても、基礎があやふやでは、どこかで躓いてしまう。
基礎を固めることは、受験勉強における最も大切な「凡事徹底」なんだ。
この時期に基礎を徹底することこそが、合格への最短ルートなんだ。
焦らず、少しずつ、確実に基礎を固めていこう。
それが、最終的に大きな成果に繋がる行動だと思うよ。

