学習法・三分設計

実力テスト・入試編「解かない問題を決めるという引き算」

定期テストに続いて、
実力テストや外部の模試、そして実際の入試問題で
「時間が足りない」というケースについて話してみます。
今週末は、白ゆりテストもありますからね。

この場合、根本的な原因は定期テストの時とは異なります。

最大の要因は、
「解くべき問題」と「解かない方がいい(捨てるべき)問題」の仕分けができていないことです。

これを象徴するようなエピソードがあります。
中学受験を描いた漫画『二月の勝者』(ドラマ化もされました)の中で、
黒木先生が、一番成績の下のクラスの生徒たちにテストを受けさせる際、テストの問題用紙を半分に折り曲げ、「前半の基礎問題だけ」をやらせるというシーンがあります。

テスト時間をすべて、その半分の基礎問題だけに費やさせた結果、なんと全員の点数が劇的にアップしたのです。
私はこれを見た時、実際の現場のリアルにものすごく当てはまると深く納得しました。
黒木先生は、わざと解く問題を絞ることで、正答率を上げたのです。

例えば、岩手県の公立高校入試の数学を例に挙げてみます。
全体で大問が12個ほどありますが、前半の大問4までが基本的な内容で構成されており、
ここだけで約40点分の配点があります。

そして、岩手県の数学の平均点は毎年だいたい50点前後です。

つまり、難しい後半の問題には目もくれず、この大問4までの基礎問題にほとんどの時間を費やして確実に全問正解できれば、それだけで平均点近くに届き、県内の多くの高校に合格できるという計算になります。

実力テストや入試で時間が足りなくなる子は、問題の「配点」を見ていません。

配点をしっかり意識していれば、少し詰まった時に「あ、この問題は6点か。じゃあここを飛ばしてもまだ94点分残っているな」と冷静に判断し、勇気を持って「飛ばす」ことができます。

そもそも実力テストや入試問題は、一部のトップ層を除いて「満点を取るためのテスト」ではありません。

テストを受ける前に、まずは自分の「目標点」を明確に決めること。
そして、配点を見ながら目標点から逆算し、「解かない問題を決定する」こと。

これが、本番で時間を最大限に使い切り、結果を出すための最も重要な考え方になります。

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