勉強をする
よく使われるこの言葉。おそらく、様々な意味合いで使われているように感じます。当塾は年々、小学生での入塾が増えてきていますが、やはり中学校からの入塾が多いです。そこで気が付くのは、大半の生徒が入塾前は「勉強をやったつもり」になっているということです。
「どういう勉強をしているの?」という質問をしてみると・・・
「ひとべん2ページ」「家庭学習60分」みたいな返答がきます。「うーん・・・」で終わる生徒も多いですけどね(笑)。これらの回答のどこが問題なのかはお分かりだと思います。
「ひとべん2ページ」。これ、パワーワードです。もちろん悪い意味でのパワーワードです。
少なくとも盛岡市の小学生の大半は、「ひとべんを2ページやること」を勉強だと思っています。しかし、その中身は「漢字スキル」や「計算ドリル」だったりするわけです。低学年であれば、こういう勉強の繰り返しも多少は意味があるのかもしれません。しかし、それが小6まで続いているのが現状なのです。要は、やっつけでひとべんを2ページ終わらせる。速攻で。そして、すぐ遊びたい(笑)。これが染みついてしまっているんですね。
で、それが中学校まで続いてしまうのです。
ですので、小学生の保護者の方から、「塾で残って宿題やっても大丈夫ですか?」と聞かれるのですが、いくら残って宿題を終わらせても、その中身にまで関与させてもらえないと、何の効果も無いのです。いや、親の目が無くなる事で、更に適当になってしまうかもしれませんね。これは、中学生の場合も同じなのです。
以上の様に、大半の小学生が勉強を勘違いしています。そりゃあ、漢字スキルや計算ドリルを2ページやるだけなら、つまらないよなぁと思うのです。この状態が6年続いてしまえば、こういう勉強ではなく、学力がきちんと身につくような勉強をしてきた子との差は大きく開いてしまいますよね。この差は、中学校以降もどんどん開いていくのです。
そして、下手をすれば、その差が付いた理由に一生気がつかない。そういうこともあると思うのです。ですので、まずはお子様の普段の勉強の中身を確認してみたほうが良いと思います。もし、判断がつかないようでしたら、第3者の意見を聞いてみるのもありだと思います。