盛岡にいながら、全国を相手に仕事ができる時代。
地方起業・ネットビジネスの追い風が、岩手大学卒業後の選択肢を広げている。
こんにちは。塾長です。
「岩手大学という選択」第4回は、地方起業とネットビジネスの追い風について書きます。
これまでの3回で、お金・時間・経験の観点から「岩手大学という選択」の合理性を見てきました。
今回は「卒業後に何ができるか」という視点で、盛岡という場所の可能性を話します。
「東京に行かないと仕事がない」は、もう昔の話
ひと昔前、地方に残ることは「選択肢が狭まる」ことを意味していました。
大手企業の本社は東京に集中していて、良い仕事をしたければ上京するしかなかった。
でも、今は違います。
| 【変わったこと】
・インターネットとSNSで、盛岡にいながら全国・世界の顧客に届けられる ・リモートワークの定着で、東京の企業で働きながら盛岡に住める ・YouTubeやnote・Shopifyなど、個人が事業を始めるハードルが激下がり ・フリーランス・コンサルタントとして地方から仕事を受ける人が急増 「どこに住むか」と「どんな仕事をするか」が切り離せる時代になった。 |
NTTデータが盛岡にリモート開発拠点を作った
これは最近の話で、象徴的な出来事として紹介したいと思います。
2025年8月、NTTデータが盛岡市と立地協定を締結し、リモート開発拠点を新設しました。目的は「地方のIT人材を活用して、東京のプロジェクトをリモートで開発する体制を作ること」。3年間で100名の雇用創出を目指しています。
大企業が盛岡にリモート拠点を作るということは、「盛岡にいながら東京レベルの仕事ができる」という証明です。岩手大学でITや工学を学んだ学生にとって、これは大きなチャンスです。
| 東京に行かなくても、東京の企業の仕事ができる。
盛岡の生活コストで、東京水準の仕事をする。 これが「地方で生きることのコスパ」を最大化するルートの一つ。 |
ネットを使えば、盛岡から全国を相手にできる
地方で事業を起こすというと、以前は「地域の商圏が小さい」という壁がありました。
でも今は、インターネットがあれば盛岡から全国を相手に商売ができます。
当塾も、以前、宮崎県在住の高校生(岩手大学志望)をオンラインで指導しました(無事、現役合格!)。
| 【盛岡から全国を相手にできるビジネスの例】
・コンテンツビジネス(noteやYouTubeで全国の読者・視聴者に届ける) ・オンラインコーチング・コンサルティング(Zoomで全国のクライアントと) ・EC・ハンドメイド販売(岩手の素材や文化を全国に) ・フリーランスエンジニア(東京の企業からリモートで受注) ・オンライン塾・家庭教師(全国の生徒を対象に) ▶ これらはすべて、盛岡の低い生活コストを維持したまま実現できる。 東京の家賃を払いながらやるより、圧倒的に利益率が高い。 |
地方での人脈は、希少価値が高い
東京には優秀な人が集まります。だからこそ、競争が激しく、一人ひとりの希少価値は下がります。
盛岡は違います。
岩手大学を出て地元で活躍する人材は、地域のキーパーソンになれます。行政・医療・農業・IT・教育、どの分野でも「地元を知っていて信頼できる人材」は圧倒的に不足しています。
地元に根を張った10年後・20年後の差は、想像以上に大きい。東京でいくつもの会社を経験しながら埋もれていくより、盛岡で「あの人に頼めばいい」と言われる存在になる方が、人生の充実度は高いかもしれません。
盛岡は、今世界から注目されている
2023年、The New York Timesの「今年行くべき52の場所」で、盛岡が世界2位に選ばれました。
これは偶然ではありません。コンパクトで暮らしやすく、食が豊かで、自然が近く、歴史がある。外国人が「住みたい」と思う要素が盛岡には揃っています。
| 盛岡ブランドが上がっている今、
盛岡を拠点にしていること自体が、ビジネスの武器になる時代が来ている。 「東京から盛岡に移住してきた人」が増えれば増えるほど、 「盛岡で生まれ育った人」の価値は上がる。 地元を知っていることは、これからのアドバンテージになる。 |
起業のハードルは、10年前とは別物
「起業」というと大げさに聞こえるかもしれません。でも今の時代、起業のハードルは10年前とは全然違います。
初期費用ゼロで始められるビジネスがたくさんあります。会社を辞めなくても副業として始められますし、失敗しても再挑戦できます。
| 【岩手大学卒業後に盛岡で起業・副業を始めた場合のイメージ】
・家賃3〜5万円のアパートに住みながら、副業でオンラインサービスを展開 ・地元企業に就職しながら、週末は自分のビジネスを育てる ・岩手大学での専門知識(農学・工学・教育など)を活かしてコンサル業 ・地域の課題を解決するスタートアップを立ち上げる これらが現実的に可能なのは、盛岡の低い生活コストがあるから。 東京で同じことをやろうとすると、生活費のプレッシャーが大きすぎる。 |
岩手大学という選択は「起業の準備」にもなる
岩手大学の農学部・工学部・人文社会科学部・教育学部、それぞれに「地方で活かせる専門性」があります。
農学部なら食・農業・バイオを軸にした事業。工学部ならIT・ものづくり。人文社会なら地域観光・コンテンツ・教育。
東京の大学でも同じことが学べますが、地域との接点は圧倒的に薄い。岩手大学で地元の企業や行政と連携しながら学んだ学生は、卒業後に盛岡でビジネスを始めるときの土台が全然違います。
まとめ
| 【第4回のポイント】
① 「東京に行かないと仕事がない」は昔の話。リモートワークが定着した ② NTTデータが盛岡にリモート開発拠点を新設。地方で東京水準の仕事が可能に ③ ネットを使えば盛岡から全国を相手にビジネスができる ④ 地方の人脈は希少価値が高い。地元のキーパーソンになれる ⑤ 盛岡の低い生活コストが、起業・副業のリスクを下げる ⑥ NYT世界2位の盛岡ブランドが、これからのアドバンテージになる 岩手大学を出て盛岡で生きることは、 「可能性の狭い選択」ではなく「新しい時代の先頭を走る選択」かもしれない。 |
次回は「選択肢を広げる戦略としての地元進学」をテーマに書きます。
地元進学が、後から東京・海外に出る選択肢を残す理由を話します。
▶︎第5回はこちら

