確認テストは、ワークの問題そのままでいい
塾で確認テストを作るとき、「ワークと同じ問題を出したら意味がないのでは?」と思う人がいます。
同じ問題では答えを覚えているだけかもしれない。
だから類題を出すべきだ、と。
私は、そうは思いません。
確認テストは、ワークの問題そのままでいいのです。
理由はシンプル。覚えるほど反復している子が、ほとんどいないから
「同じ問題を出したら覚えてしまう」という心配は、前提が間違っています。
覚えてしまうくらい繰り返し解いた子が、どれだけいるでしょうか。
勉強に悩んで問い合わせをしてきた生徒を10年以上見てきた実感として言いますが、
ほとんどいません。
ワークを1回解いて丸つけして終わり。これが大多数です。
間違えた問題を解き直した子すら少ない。
2周、3周と繰り返している子は、ごく一部です。
その状態で確認テストをやれば、ワークと同じ問題でも普通に間違えます。
「まだ覚えていないから解けない」が現実なのです。
同じ問題を間違えることが常態化してしまうと、悔しいとも思いません。
勉強に基準が無いのです。
確認テストの目的は、「反復できているか」の確認
確認テストで測りたいのは、応用力ではありません。
「ワークの内容を、解ける状態まで反復したかどうか」です。
ワークと同じ問題を出して、解けた。これは「ちゃんと繰り返した」という証拠です。
解けなかった。
これは「まだ反復が足りない」というサインです。それだけのことです。
ここに類題を入れると、別のものを測ってしまいます。
「ワークは仕上げたけど、類題には対応できなかった」のか、「そもそもワークの反復すら終わっていない」のか。
区別がつかなくなる。確認テストの目的がぶれます。
類題への対応力は、ワークの反復が完了した後に鍛えればいい。順番の問題です。
「覚えてしまった」なら、それは成功
仮に、本当に覚えてしまうくらい反復した子がいたとします。
それは問題ではありません。大成功です。
「覚えている」というのは、見た瞬間に解ける状態だということです。
テスト本番で脳を使わずに通過できる問題が増えたということです。
応用問題に使える思考の余白が広がったということです。
覚えるほど反復した子を心配する必要はありません。むしろ、覚えるまでやれたことを褒めるべきです。その子は、次のステップ(類題・応用)に進む準備が整っています。
「同じ問題をやりすぎて覚えちゃいましたよー。」という子にも、私は容赦なく同じ問題を解かせます(笑)。私の目の前で全問正解出来たら、初めて、その言葉を信じます。
反復の「量」を甘く見ない
確認テストにワークそのままの問題を使うのは、手抜きではありません。
「ほとんどの子は、覚えるほど反復していない」という現実を正面から受け止めた上での判断です。
まず、同じ問題を見た瞬間に解けるようにする。
次に、類題に対応できるようにする。
この順番を守るだけで、勉強の効率は大きく変わります。
この考え方の全体像はアンビシャスの考え方に書いています。
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