中間テストが終わったばかりの中学2年生に
「数学はどうだった?」と声をかけました。
その子は笑いながら、こう答えてくれました。
「できました!一次関数はほとんど正解できました。連立方程式は全然ダメでしたけど笑」
普通なら「連立方程式もちゃんと勉強しなきゃダメじゃないか」と注意するところかもしれません。
しかし、僕はこの結果を聞いて「これでいい。いや、むしろこれが大正解だ」と確信しました。
この子は、中間テストの2週間前に入塾しました。
このようなテスト前の限られた時間の中で、すべての範囲を「満遍なく」こなそうとして、
全体がフワッとした中途半端な理解で終わってしまう子は山ほどいます。
そうではなく、思い切って的を「一次関数」だけに絞り込み、
そこだけをほぼ完璧に仕上げる。
その結果として「一次関数はほぼ満点」という明確な事実が、
この子にとっての「決定的な自信」に繋がっているからです。
その証拠に、今日の塾の指導で
「まだ学校の授業が進んでいないから、一次関数の復習をやろうか?」と促すと、
迷うことなくスラスラと問題を解いていきました。
一点に絞ってやり込んだ経験が、確かな実力としてすでに身体に定着しているのです。
「ここだけは確実に解ける」という自信の核が一つでもできれば、しめたものです。
その強烈な成功体験の手応えさえ掴めれば、「じゃあ、次はこの得意な単元をもう一つ増やしてみようか」と、生徒は自分から自然と次のステップへ向かうことができます。
苦手をなくすための薄っぺらな全体学習(足し算)を捨て、
やるべきことを極限まで絞り込み、一点を深く突き抜ける。
成績を根本から引き上げ、勉強へのスタンスを劇的に変えるための第一歩として、
これ以上ない見事な戦い方を見せてくれました。
「うちの子、志望校に届くんだろうか?」
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