塾長コラム

地方のゲーム会社に学ぶ、これからの等身大な生存戦略

お子さんの進路を考える時、
無意識のうちに「少しでも偏差値の高い大学へ」「できれば東京の有名な大企業へ入ってほしい」と願っていませんか?

親として、子どもに安定した道を歩んでほしいと願うのは当然のことです。

しかし、人材業界で企業の採用のリアルを見てきた立場からお伝えすると、
その「世間一般の正解ルート」は、今はもう一部の天才や体力オバケだけが生き残れる
「過酷なレッドオーシャン(血みどろの戦場)」になりつつあります。

今日は、これからの子どもたちの「リアルな生存戦略」について、ゲーム業界の面白い事例を交えてお話ししたいと思います。

「スクエニ」を目指すという消耗戦

ゲーム業界のトップといえば、「ファイナルファンタジー」などを作るスクウェア・エニックスのような東京の大企業です。
彼らは今、莫大な開発費(数十億〜数百億円)をかけ、何百人ものエリートクリエイターを集め、実写と見紛うような最先端の3Dグラフィックのゲームを作っています。

これは教育における「とにかく全教科を完璧にして、東京のトップ大学を目指す」という足し算の競争と全く同じ構造です。
もちろんそこで勝てるなら素晴らしいことですが、そこは化け物みたいな連中がしのぎを削る過酷な世界です。
少しでも競争から遅れれば弾き出され、心身をすり減らしてしまう大人を、僕は山ほど見てきました。

広島から世界で勝つ「ケムコ」の引き算戦略

一方で、「ケムコ(KEMCO)」という広島にあるゲーム会社をご存知でしょうか?
ケムコは、大企業が血眼になっている「最先端の3Dグラフィック」や「東京という立地」を綺麗に引き算
しました。

彼らが作っているのは、なんと「昔ながらのドット絵の2DのRPG(ロールプレイングゲーム)」です。
「今の時代にドット絵?」と思われるかもしれませんが、実は世界中には「大作ゲームには疲れたから、昔みたいなシンプルなRPGをサクッと遊びたい」という大人が確実に存在します。

しかし大企業は、会社の図体が大きくなりすぎたため「数百万本売れる大作」しか作れず、こうしたニッチな需要を拾えなくなっています。

ケムコはそこを突き、地方(広島)ならではの低いコストで、昔ながらのドット絵RPGをコンスタントに作り続け、世界中のスマホ市場で確固たる利益を出し続けているのです。

お子さんにとっての「ドット絵」は何か?

僕が皆様にお伝えしたいのは、「全員がスクエニ(大企業や大作)を目指して疲弊する必要はない」ということです。

世間が「最新の3Dグラフィック(高い偏差値・有名な大学)が正解だ!」と騒いでいても、それに無理やり合わせる必要はありません。

苦手なものを無理に平均点に引き上げようとエネルギーを消耗するより、「自分はどこなら無理なく勝てるか」「自分にとっての『ドット絵(等身大の強み)』は何か」を見極めること。

「こうあるべき」というノイズを引き算し、自分の勝てるニッチな土俵を探す。
これこそが、情報過多で競争が激化するこれからの時代において、
最も賢く、そして心穏やかに生き抜くためのリアルな生存戦略です。

「とりあえず有名なところへ」という世間のノイズから少しだけ離れて、目の前のお子さんの「等身大の強み」を一緒に探してみませんか?

アンビシャスは、綺麗事を抜きにして、そのお手伝いをしていきます。

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