「何時間勉強すればいいですか?」への答え
この時期、中3の生徒や保護者から必ず聞かれる質問があります。
「1日何時間勉強すればいいですか?」
答えを言います。「できるようになるまで」です。
3時間で済むならそれでいい。10時間かかるならそれが必要な時間です。「何時間やればいい」という問い自体が、勉強を時間で測ろうとしている時点でずれています。大事なのは時間ではなく、「解けなかった問題が解けるようになったかどうか」です。
ただ、これだけでは面白くない。そこで今日は、僕自身が中3の9月から3月の入試直前まで、実際にどんなスケジュールで勉強していたのかを公開します。
中3の僕のタイムスケジュール
当時は土曜日も午前授業があった時代で、平日の下校時間は早く、だいたい16時には帰宅していました。そこで、僕が毎日やっていたスケジュールはこうです。
16時〜18時 勉強
18時〜24時 睡眠
24時〜6時 勉強
7時半〜 学校で勉強
平日でだいたい8〜9時間、勉強していました。
なぜ18時に寝たのか
18時〜24時で寝ていた理由は一つです。テレビの誘惑に勝つためです。
当時の僕は、テレビがついていると勉強できない人間でした。ゴールデンタイムに机に向かっても、気になって集中できない。意志の力で誘惑に勝とうとしても、毎日続けられる自信がなかった。
だったら、テレビの時間帯ごと消してしまえばいい。寝てしまえば、誘惑は存在しない。深夜0時に起きれば、テレビは終わっている。静かな部屋で、何にも邪魔されずに6時間勉強できる。
これが僕なりの解決策でした。
このスケジュールを予想できた人は、何人いるだろうか
「中3の受験勉強のスケジュール」と聞いて、ほとんどの人はこう想像するはずです。
学校から帰って、夕飯を食べて、19時か20時から机に向かう。23時か24時まで勉強して、寝る。
それが「普通」のスケジュールです。でも、僕はそれでは勉強できなかった。だから「普通」を捨てた。16時から2時間やって、18時に寝る。深夜0時に起きて、朝まで6時間やる。常識的に見れば異常なスケジュールですが、僕にはこれが一番合っていた。
これが、固定観念を壊すということです。
「勉強は夜にするもの」「睡眠は夜中に取るもの」「ゴールデンタイムは起きているもの」。全部、ただの固定観念です。目的は「できるようになるまで勉強すること」であって、何時に机に向かうかではない。目的を達成するために最も効率の良い方法を自分で考えて、自分で組み立てる。その過程で、常識を壊す必要があるなら壊せばいい。
ここまでは、平凡な人間でもできる
僕は天才ではありません。むしろ平凡です。テレビの誘惑に勝てない程度の意志力しかなかった。
でも、「自分はテレビに勝てない」と認めたこと。そして、勝てないなら勝負しない方法を考えたこと。これは、特別な才能がなくてもできることです。
勉強ができる子とできない子の差は、頭の良さの差ではありません。「自分に合ったやり方を、常識にとらわれずに組み立てられるかどうか」の差です。そしてそれは、お子さん1人で見つけるのは難しい。だからこそ、一緒に考える大人が必要です。
「考えなくても解ける状態」を作ることが勉強の土台であることは、頭がいい子ほど、実は全部を考えていないにも書きました。今日の話は、その土台を作るための「時間の使い方」を、固定観念を壊して設計するという話です。
「何時間やればいいですか」と聞く前に
もう一度言います。大事なのは時間ではありません。
学校ワークの間違えた問題を、何も見ずに解けるようになったか。昨日できなかった問題が、今日できるようになったか。この「できるようになったかどうか」だけが、勉強の成果です。
それが1時間で終わるなら1時間でいい。8時間かかるなら8時間やる。必要な時間は、人によって違います。他の誰かのスケジュールを真似しても意味がない。僕のスケジュールも、真似する必要はありません。
ただ、「自分にはどんなやり方が合っているのか」を、常識を外して考えてみてほしい。答えは、たぶんあなたが思っているよりも自由なところにあります。
この考え方の全体像はアンビシャスの考え方に書いています。お子さんの今の学力で志望校にどのくらい届いているかは、志望校判定ツールで確認できます。
「自由な教育」と「自由にさせる教育」の違いについては、こちらの記事にも書いています。
→ 「子どもの自由」という名の罠
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