塾長コラム

60年間 信じ続けた『常識』が嘘だった|データを盲信してはいけない理由

データがあると 安心しますよね

「〇〇の研究によると」
「データでは〇〇%が」
「専門家が証明した」

こういう言葉がつくと 急に信頼できる気がしますよね

でも 一つ 知っておいてほしい話があります

60年間 信じ続けた「常識」が 嘘だった

1960年代のアメリカの話です

当時 心臓病による死亡が急増していて 「何が原因なのか」が大きな社会問題になっていました

科学者の間では2つの説がありました

「心臓病の原因は 砂糖や炭水化物の摂りすぎだ」という説
「心臓病の原因は 脂肪の摂りすぎだ」という説

結果的に 世界中が「脂肪が悪い」という方向に動きました

低脂肪ダイエットが推奨され アメリカの食生活ガイドラインにも組み込まれ 世界中の人々がバターや肉を控えるようになりました

それから60年後の2016年 ハーバード大学の研究者たちが ある事実を明らかにしました

砂糖研究財団が
1967年に世界的権威のある医学誌NEJMに掲載された論文の研究者に
当時の価値で1人あたり約650万円を支払い
「脂肪が悪い 砂糖は関係ない」という結論にするよう 誘導していたのです

つまり
「科学的に証明された」はずのデータが 業界の都合で作られたものだったんです

「脂肪が悪い」を信じ続けた世界は どうなったか

皮肉なことに 低脂肪ブームの後 砂糖や炭水化物の消費量が増え続けました

「脂肪を減らせばいい」と言われたから 脂肪の代わりに砂糖を増やした食品が大量に作られた

アメリカは今 世界有数の肥満大国 糖尿病大国 そして心臓病大国です

60年間 権威ある論文を信じ続けた結果です

データは 切り取り方で何にでもなります

これは 遠い昔の話じゃありません

今もSNSには「〇〇という研究がある」「データによると〇〇%が」という情報があふれています

でも 確認してほしいことがあります

誰がそのデータを出しているのか?
何のために出しているのか?
全体のどの部分を切り取っているのか?

売りたいものがある会社が出しているデータ
証明したい結論が先にある研究
都合のいい部分だけを抜き出した統計

こういうものが 「科学的に証明された」という顔をして流れてきます

データを盲信するのが 一番危ない

データがあると安心する気持ちは 分かります

でも その安心を 利用されないようにしてほしいんです

「本当にそうか?」
「誰がこれを出しているのか?」
「何のためのデータか?」

この問いを 持ち続けてください

権威があるから正しいわけじゃない
有名な雑誌に載っているから正しいわけじゃない
数字があるから正しいわけじゃない

60年前のアメリカ人も みんな「科学的に証明された」と信じていました

情報があふれる時代だからこそ 盲信しない目を持つことが 自分を守ることになります

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