子育てや教育において、最も厄介なのは「なんとなくの不安」です。
「周りの子も行き始めたから」 「とりあえずプロに預けておけば安心だから」
こうした漠然とした不安を解消するためだけに、
中学1年生や2年生の早い段階から塾に通わせることは、
僕はあまりおすすめしていません(受験が目前に迫っている中3生は別です)。
特に、学校の定期テストなどですでに自力で5教科400点前後を取れている子であれば、
早い段階から塾に行く必要は全くないと思っています。
少なくとも、岩手県の公立高校入試をターゲットにするのであれば、
自学自習のペースを崩してまで通塾を急ぐ理由はないんです。
塾通いをしている子の80%は成績が変わらないという現実
少し厳しい現実をお伝えします。
塾業界には、「塾に通っている生徒の約80%は、実は成績が変わらない(または下がる)」というデータが存在します。
「高いお金を払って塾に通わせさえすれば、自動的に成績が上がる(=安心)」というのは、残念ながら幻想です。
なぜ80%の子の成績が変わらないのか?
そのカラクリについては個別面談に来られた方に直接お話ししていますが、
「なんとなく通わせる」ことのリスクは思いのほか大きいんです。
過剰な心配は、子どもへの「過剰なタスク」に化ける
親がなんとなくの不安を抱え、過剰に心配しすぎるとどうなるでしょうか?
それはそのまま、お子さんに対する「過剰なタスク(やらされること)」の増加に直結します。
まだ塾が必要ない時期に、膨大な宿題やカリキュラムを与えられ、自分のペースで考える時間を奪われてしまう。
結果として、勉強自体が「こなすだけの作業」になり、自力で考える力(自立心)が育たなくなってしまうんです。
リアルな「数字」だけを見て、不安を引き算する
では、なんとなくの不安に振り回されないためにはどうすればいいのでしょうか?
それは、「入試のリアルな基準(数字)」だけを冷静に見ることです。
岩手県の公立高校入試であれば、志望校に合格するために「内申点(調査書点)がどれくらい必要なのか」「本番のテストで何点必要なのか」という基準が明確にあります。
これは、ネットでいくらでも情報を拾うことができます。
まずはそのゴールと、今のお子さんの成績(内申点の現状)をフラットに見比べること。
そこがしっかり見えていれば、
「今のペースで十分だ」「いや、ここだけはテコ入れが必要だ」
という的確な判断ができます。
細かいところまで過剰に心配するのではなく、本当に重要なポイント(内申と目標点のギャップ)だけを理解して、塾の必要性を判断すべきです。
「とりあえずの塾通い」という世間の常識や、漠然とした不安を引き算する。
それこそが、情報に振り回されず、お子さんの「自分の頭で考える力」を守るための第一歩なんだと思います。
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