漢字で書けなくても、合っていればいい?
漢字の用語をひらがなで書いても○をもらえる。そういう時代になっています。
子どもの側からすれば、ひらがなで書くことは、合理的な判断です。
漢字で書けなくても○がつくなら、わざわざ覚える必要はない。
時間をかけて練習する必要もない。
でも、その判断が積み重なったとき、何が起きるか。
ひらがなで書くと、意味が消える
漢字をひらがなで書くことのデメリットは、「字が汚い」とか「印象が悪い」ということではありません。
もっと本質的な問題があります。
同音異義語が、区別できなくなるのです。
「きかん」と書いたとき、それは「機関」なのか「期間」なのか「器官」なのか。
ひらがなでは判別できません。
本人も、読み手も。
それだけではありません。
漢字で覚えると、意味ごと頭に入るのです。
たとえば「光合成」。「合」は合わさること、「成」はつくり出すこと。
光を使って養分を合わせてつくる、という意味が字に込められています。
ひらがなで「こうごうせい」と覚えた子は、音として記憶します。
漢字で覚えた子は、意味として記憶します。
「地層の堆積」も同じです。「堆」は積み上がること、「積」も重なること。
二つの字が重なって「どんどん積み上がる」というイメージが生まれます。
ひらがなで「たいせき」と覚えても、そのイメージは出てきません。
テストで初めて見る文章問題に出くわしたとき、
漢字の意味を手がかりに類推できる子と、できない子では、対応力がまったく違います。
これは暗記量の差ではなく、覚え方の質の差です。
基準をゆるめる習慣は、全部に伝染する
「ひらがなでいい」が習慣になった子は、他のところでも基準をゆるめます。
提出物はだいたい仕上げればいい。
間違い直しはとりあえず写せばいい。
わからない問題は空欄でいい。
一つひとつは小さなことです。
でも、「なあなあでいい」という感覚は、
気づかないうちに勉強全体に広がっていきます。
漢字をきちんと書けている子との差は、最初はほとんど見えません。
1か月後も、たぶん見えません。
でも1年後、2年後、その差は静かに、確実に広がっています。
アンビシャスが、ここを妥協しない理由
アンビシャスでは、漢字はきちんと漢字で書くことを求めます。
特別なことではありません。
ただ、当たり前の基準を守る。
それだけです。
ひらがなで済ませることに慣れた子に、最初は面倒くさがられることもあります。
それでも、ここを妥協しないのは、
基準を持って覚えようとしている子の覚悟に、なあなあで済ませた子が勝てるわけがない
と考えているからです。
勉強は、覚悟の積み重ねです。
漢字一文字をきちんと書くという小さな覚悟が、1年後の自分をつくります。
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